窒素肥料のなぞ
肥料の3要素を、窒素・リン・カリって、義務教育で習いました。
高校でもそう教えたのではないでしょうか?幸いなことに高専では、生物の履修がなく、忘れたままで過ごしました。
最近、植物の成長を勉強していると、植物の組成は、主にブドウ糖を基本としているように思えます。その化学式はC6H12O6ですから、ここに窒素もリンもカリも不要です。
辛うじて、窒素が出てくるのは、図の葉緑素を構成している酵素のアミノ酸の部分です。
その他の酵素も球状タンパク質なので、窒素が組成の一員なのは判ります。
でも、5-ALAも酵素も、植物はそれを自分では創れません。実は大地に控えている休活した酵素を吸収して、復活させて利用しているのです。
ですから、肥料として必要なのは、休活した状態の、元葉で活動していた酵素すなわち、秋の落ち葉や草刈りで、いったん乾燥させて積み込んだような堆肥なのです。
窒素量を測るには、「窒素量測定」で検索すると解るように、植物を殺して残骸の成分を計測しているのです。「これだけ有った。」過去形です。
たとえは悪いですが、人口を調べるのに、お墓に行って塔婆を数えると同じで、数値はあっているけれど、生きた状態でどうだったのか?は不明なのです。
同じように「窒素固定」を画像で検索すると、出て来る画像は全てモデル図、実際の写真は一枚もありません。
嘘、なのではないかと思います。
ヒトの研究に口挟んで申し訳ないけど、大豆の根に根粒菌というのがありますが、それが窒素固定というのなら、誰か一枚くらい写真を撮って「ホレッ!」って見せて欲しいです。
農学博士なんて云うのなら、コピペでもいいから画像貼り付けてから、NPKなんて書いてほしいな。
ワタシの考えでは、酵素の活動エネルギーに酸素が必要で、樹液の中の酸素濃度を高めるのに、水中の窒素と酸素の濃度比が一定で1.98約2対1なので、窒素肥料を使うと、そいつは消費されないので、常に酸素濃度が高いままに推移する。
その物理特性を利用したのが、窒素肥料と醸造の酵素剤とバイアグラです。
だから、ある意味触媒で、化学的な窒素を使うと、他に使いみちがないので残留して悪さをしますが、誰かがそれを証明すると、教授の立場がややこしいことになるので、だれも挑戦しないので、「定説」はそのままです。
有機肥料の場合、上手に乾燥させて、休活させてからの緑肥を使うと、それは後日リン酸成分としてカウントされる肥料分に相当しますので、酵素復活肥料の目安として、数値は使えます。
それを「窒素量換算」という目安には納得しますが、あくまでも復活させた酵素の量としてのそれなので、窒素肥料を指しているわけでは無いと思います。
時々、難しくなって申し訳ないけど、「有機農業家」を標榜する方は、学んでほしいと思います。
カリとリンについては次回にお話しましょう。
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