無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

日曜日, 7月 25, 2010

無農薬の玄米作り

 
 自分で食べる玄米を完全無農薬で栽培しているのですが、土用干しをして、稲の生育に自信が持てるようになりました。
 私の栽培方法は、化学的な根拠に基づくのではなく、仮説条件を現場に与えて、出来の良かった方法を採用していく、演択法にて進めています。
 今年の一番の目玉は、不耕起です。いわゆる耕さないのですが、水を張って、1度代掻きをしただけで、田植えをしてみました。
 思いの外水持ちは良かったのですが、1回代を掻いたことで、有機肥料が泥の中で腐って、硫化水素のガスが溜まってしまい、稲苗の勢いを弱らせてしまいました。
 その対策の一番優れていたのは、赤土の客土でした。
土壌が、黒のっぺと呼ばれる火山灰土では、流下水素を分解する余裕はなく、粘土に含まれる酸化第2鉄、(赤さびを含む粘土=赤土と呼ぶ)が、硫化水素の硫黄分を吸収してくれるので、根っこが痛まないで済み、丈夫な稲が育ちます。
 次ぎに、有機質を固形のペレットにした、自然系肥料「信州うえだ農協の640」を散布することにより、追肥ができ、分けつも進んで良い稲が育っています。
 画像は、当家の上方の田を、掘り下げてみたことにより、田の組成が判ってきました。
 最下段は、黒のっぺ、その上に、(黒のっぺ+赤粘土)の細粒化した、作り土が乗っていました。
 稲の根が伸びる場所は、床土の下の黒のっぺに主根を伸ばしていることは想像がつきます。
 田んぼを掘削して判ったことは、表土の粘土と、床土の下の黒のっぺが、明確に分かれると言うことでした。