自分で食べる玄米を完全無農薬で栽培しているのですが、土用干しをして、稲の生育に自信が持てるようになりました。
私の栽培方法は、化学的な根拠に基づくのではなく、仮説条件を現場に与えて、出来の良かった方法を採用していく、演択法にて進めています。
今年の一番の目玉は、不耕起です。いわゆる耕さないのですが、水を張って、1度代掻きをしただけで、田植えをしてみました。
思いの外水持ちは良かったのですが、1回代を掻いたことで、有機肥料が泥の中で腐って、硫化水素のガスが溜まってしまい、稲苗の勢いを弱らせてしまいました。
その対策の一番優れていたのは、赤土の客土でした。
土壌が、黒のっぺと呼ばれる火山灰土では、流下水素を分解する余裕はなく、粘土に含まれる酸化第2鉄、(赤さびを含む粘土=赤土と呼ぶ)が、硫化水素の硫黄分を吸収してくれるので、根っこが痛まないで済み、丈夫な稲が育ちます。
次ぎに、有機質を固形のペレットにした、自然系肥料「信州うえだ農協の640」を散布することにより、追肥ができ、分けつも進んで良い稲が育っています。
画像は、当家の上方の田を、掘り下げてみたことにより、田の組成が判ってきました。
最下段は、黒のっぺ、その上に、(黒のっぺ+赤粘土)の細粒化した、作り土が乗っていました。
稲の根が伸びる場所は、床土の下の黒のっぺに主根を伸ばしていることは想像がつきます。
田んぼを掘削して判ったことは、表土の粘土と、床土の下の黒のっぺが、明確に分かれると言うことでした。
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