無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

日曜日, 3月 30, 2014

無農薬稲作の原理

無農薬の稲作では、強いイネを作ることを目指す。
それは自然に任せることが一番の近道になるはずです。種の項で触れたように、植物の生長には、酵素と糖分が重要なことが判る。昔、酵素はタメ(溜:30人位の農民の汗を集める為、篤農家は小作人を風呂に呼び、浴槽の中で体を洗わせ、落とし水を南側の軒先の地下桶に溜めて醸成した。)を掛けることで、血液中の酵素を培養して肥やしとしていました。
今は、EMなどを培養することでその役目を果たします。
糖分は、冬季湛水によるイトミミズの冬季の活動が知られています。そうでなくても、微小生物が土中で活動できる環境(無化学肥料・無農薬)を調えることで、土を豊かにすることができます。こうして、自然に任せることで、病害に強いイネが育ちます。
次に、常に過酷な環境におくこと、種は氷点下を体験させ、冷水を体験させて春を迎え、発芽時には水を控え芽より根を先に出して伸ばす。踏んだり蹴ったりも必要なようです。土の道に生えているイネ科の雑草を見ると、平たくたくさんに分げつをしている株を発見できます。それと同じ種を土手側に探すと、だいたい2株くらいに分げつしたのが、ヒュンと伸びて群生しています。全体量は同じですが、ひと株あたりの勢いは、轍の下の草が圧倒的に勝っています。これが自然の凄さだと思います。考え方はここにあります。
水草の雑草:一番やっかいなヒエとホタルイは、田植え後12cm以上の深水を保てば、生えてきても浮いてしまい見えなくなってしまいます。
コナギは、客土や冬季湛水などで水を濁すこと、分げつと繁殖を促進させて陽の光を遮ることでも、育成を押さえることができることが報告されています。
更なる深水20cmとか30cmを可能にすれば、水草とは無縁な稲作が可能です。
私は、弥生の稲作は、深水が稲・粟・稗の中から自然がイネを選び出した結果に、日本の繁栄と全ての地域への稲作の普及が有ったのではないかと、考えています。