無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

日曜日, 8月 30, 2015

環境農村工学を目指す

我が母校、長野高専に環境都市工学科があります。
以下は、その案内です。
環境都市工学とは、人間生活全てに関わり、豊かで住みよい環境を創造していくための学問です。具体的には、新幹線・高速道路・空港などの交通施設、上下水道・ガス・電気通信などの生活基盤を充実させ街並みを整える都市計画、河川・土砂災害などに関する防災施設などの社会基盤の整備手法について学び、環境アセスメント・ビオトープなど、自然環境との共生を考えるための学問です。
今後、最も必要とされているのは「環境にやさしい社会」創りです。高度成長期の「自然の征服」を信念とした開発で、公害問題が数多く発生しました。その後も自然のバランスが崩され、野生生物の減少やエネルギー資源の枯渇などの、地球規模での環境問題が深刻化してきました。自然のバランスがひとたび乱れると、元に戻るには何十年も何百年もかかります。私たち環境都市工学を学ぶ技術者は、安全で快適な社会を整備する技術を学ぶと同時に、地球上のさまざまな生物が安全に暮らしてゆける「環境にやさしい社会」を創り出し、豊かな自然を取り戻すために、全力を尽くしています。  以上長野高専のHPより転載

私は、環境農村工学を目指します。

これまで、私が研究している農法を農業工学と表明していましたが、目指している方向が明確になっていなかったので、農業を農村に替え頭に環境をつけましたら、ぴったり嵌る名称になりましたので、母校のパクリではありますが、以後「環境農村工学」と名乗ることにします。

環境農村工学とは、「環境に優しい農村」創りです。
これまでの「自然の征服」を信念とした農業生産体制によって、病害虫を駆除するという名目のもと、自然界の小さないのちが殺されて自然のバランスが崩れ、最近では昆虫だけでなく小鳥やカラスなども減少しています。
都市で作った法律により狩りなどが規制されて、ペットが野生化したり鹿が増えて農地や集落がが柵で囲われるなど、自然でない農村の姿に様変わりして、豊かな自然との共生が難しくなってしまいました。

また、農薬や除草剤・殺虫剤・抗生物質など、菌類を殺す薬品や植物の成長を妨げる薬品・昆虫や小動物を殺す薬品・ウイルスを殺す薬品、また化学肥料と銘打って工業生産の産業廃棄物の廃棄場所を農地に選んだことにより、農産物に残留した化学物質が奇性や癌を引き起こし、ヒトの健康をも蝕むもとになってしまい、問題が深刻化してきました。
また、農業を主産業としていた農村には後継になるべく魅力も薄れ、農業での生活の保証もないことから、農村に住んでも農地や山林を守る人材が枯渇していて、明日の農村に対して希望を抱けない現実があります。
私達はこのことを知り、先祖が2000年に渡り培ってきたふるさとを、ひとびとが安心して暮らしていける方策を求め、自然あふれる魅力ある地域を創りだして行きたいと考えています。

工業における「ものつくり」とは、物質の形を変えて組み合わせるだけで無から有を生み出してはいないが、農業と林業におけるものつくりは、その大多数を自然が行う無から有を生み出す行為で、人間は手を添える程度の貢献であり理想的な「ものつくり」の場であろう。
その為に、工学の知識を駆使して自然界の営みを学び、田畑に自然の原理を導入して、化学物質を使わない農法を試み、農村で生計が立つような方法を確立して、豊かな自然を蘇らせると同時に、ひとびとが安心して幸せに暮らしていけるふるさとを創ります。