イノベーション innovation
シュンペーターが若い時に提案した資本主義の終焉を前にした時に、必要なテクニックとして発表しました。
既存の勢力では、もう対処できなくなった時に、「夢よもう一度」の処方箋です。
in nova ation からなるラテン語の造語です。
in 入る。
nova 新しくする。
ation 計画・実行・結果の進行形
ということで、
in があるということは、前提条件として、入れる母体と入る異体が必要になります。
異体が母体に入り、母体は異体を受け入れますが、主語は異体の側なのです。
つまり、異体が母体に入り、異体を主として、母体が新しい試みに挑戦するのです。
実はここにもシュンペータの凄さがあります。
in 入るのです。
push 無理やり入れるのではありません。
異なる母体に「全体で入る」ことを意味していて、母体も「受け入れる」のです。
その為には、すり合わせが必要となり、みんなで一致点を探す、遠大な作業を要求されます。
これが、ation
nova 新しき試みを、計画して、異体を受け入れて、すり合わせして、両者が納得できる事象を発見し、実行に移す。
その成果を得て、見直し、変更して、再び売り出して、成果を確かめ、
見直して、変更して、売り出す。
この連続した、異体との結合を「新結合」と翻訳しました。
新しいことをするための結合ではなく、「新しき結合の方法」なのです。
ですから、自社独自に innovation できることはあり得ないのです。
おおよそ、『受け入れがたい異分子を受け入れる』このことからスタートすることが必要なのでした。
これまで、どの企業もその経験と度胸と実績が無いため、大企業の力は現状にとどまり、新しい時代を担う勢力になっていませんでした。
イノベーションを指導してきた学者にも問題がありそうですが、全体主義・異端を排除する、日本企業の抱える本質的な弱さなのかもしれません。
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