シャトーの条件
ワインブドーの栽培がブームのようです。
最初のブームは、戦後20年頃、私が14歳の時。
我が家でも一番大きな畑を潰して、石灰を大量に入れて棚を張って、ブドウ苗を植えました。
収穫できる頃にはブームが去って、借金と棚だけが残りました。
2番めが、これは知らなかったのですが、今から20年位前らしい。
この時は棚は天井タイプではなく縦型のようらしく、随所に残骸が見える。
いつの時代にも、成功者とそうでない者が居る。
そして、いままた若者相手に、栽培の魔の手が伸びている。
ワイン用ブドウは、シャトーが作るもので、農家が作るものではないと思います。
シャトーワインの80%がブドウ作り、ブドウさえ良いものができれば、ワインなんて放っといても湧いてくる。
シャトーの条件
1.まず土。本には40%の石灰岩質と書いてあるので、オヤジたちは石灰を買って入れた。
そうじゃあ無いよ。40%石灰のある地質とは、昔海だったところの貝が大量に生息していた海岸線。それが隆起して、できれば珪藻積層岩でも欲しい所。
2. 西南側に山のある東向き斜面。東に開けて池または大河か水田地帯があること。
まず、朝日が一番に当たること。夏から秋にかけて、夕日が早く沈み日陰になること。
3. 朝、山から風が吹き下ろす環境を調べ、風が抜けるように畝を並べる。
4. 雨があまり降らないこと、梅雨時に高湿度にならない高冷地であること。
夏、爽やかな風が抜けること。
5. 日本の場合は、畝幅や植え付けピッチを、フランスの1.5から2倍にとって、剪定をこまめにして、蒸れないように工夫する。
6. 病原菌の防除は、野草を選んで薬を作り散布することで、無農薬化を図る。
石灰岩が必要なわけは、病原菌が石灰により少なくなるから病気になりにくい畑と、海だった痕跡の酵素が必要とするミネラルが豊富であること。
ボルドー液は硫酸銅と生石灰水の混合剤、硫酸銅の弱酸性がやはり病原菌を殺菌するため。これを使うと、硫酸銅は流れるが石灰が残り、醸造に不適なため硫酸で中和する必要が出てしまい、ビンテージが効かなくなり安物のワインにしか醸せない。
ホントは、もっと重要なことあるけど、必要ないのでこの辺でやめますが、もし、若い人でワインを作りたいと思ったら、フランスに勉強に行ってからにするべき、日本でシャトーをしたかったら、勉強して調べてフランス以外の地で、修行しないと難しいと思います。
ここまで読んでお解りのように、醸造用のブドウ作りは、勉強家でないと務まりません。
同じように、酒米作りにも難しいものを感じています。
ワイン造りはブドウ作りが80%、日本酒作りはコメつくりが50%ここが相違点だが、コメつくり知ってる杜氏数%。酒造り知ってる農家は?ここが分かれ目なのです。
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