無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

金曜日, 2月 15, 2008

メタミドホス

 はじめから無農薬を求めて、百姓が出来るわけではないような気がします。
化学肥料が体に馴染まなくなったから、仕方なく山野の草や木を肥料に使っていたら、野菜ができたのです。食べてみると、これまで食べたことのない美味さで、昔の味がしました。
 それが良いんだと知り、では、できる限り無農薬でと、スギナ抽出液や竹酢液や木酢を使ってみたところ、病気が治ると言うより、植物が以前より元気になって、花も咲き実をたくさん付けるようになったのです。
 結果的に、無農薬が実現できたのです。
意を強くして、次の年は、春から無農薬に挑戦して、2年の収穫までを、化学肥料農薬無しでできましたので、今年も頑張ろうと思っています。

 メタミドホスの事件は、根が深いと思っています。我が家でもそれまでは、がんがん農薬を使っていた農家のひとつでした。
 それがどれだけの害になるか?と言うことを、誰も教えてはくれません。あなたが知らないように、農家も知らされておらず、知るよしもないのです。
 昔はもっとひどくて、「水銀ボルドー」なる液により、トマトなどの消毒を行っていました。硫酸銅を湯で溶き(湯で溶かなければ溶けきれない量なのです)石灰を水に溶いた舟の中に流し込んだのが、有名なボルドー液です。そこに有機水銀を足して、、。 当時学生だった私は、休日の度に消毒の手伝いをしたのです。
 トマトの木が真っ白になっていて、トマトも収穫後にひとつひとつ布で拭いて出荷していました。
 葉に触っただけで、黄色い汁が付いてしまうような環境で、育てていましたが、それをヘンだと思う心の余裕はありませんでした。昭和40年から50年代のことです。

 今の消毒液は透明になって、外見上は美しく見えますが、効果があるということは、疑問符を付けて見た方が安心のような気がします。

 かの国の農業事情を想像するに、水にも不自由している広大な農地に野菜を作って、いったいどのようにして、安心な野菜を作り出しているのでしょうか?
 相変わらず、バイヤーは見た目の良い野菜を求めていることでしょう。

 昔の農家が家の国にいたなら、苗の時期にある程度効き目の持続する薬を芯に置き、以後は殺虫剤は使わないようにするでしょう。
 キャベツの敵は蝶ですので、芯のところにいやな物質があれば、とまることはないでしょう。キャベツは芯に対して外から新しい葉が育って巻いてきますので、結果として綺麗なキャベツを出荷することができます。

 このキャベツを抽出検査しても、目視の検査で綺麗なモノを受け入れる考えや、農薬は外に付いていると考えている検査では、検出することはできないと思います。

 今の食品法では、加工食品を加工した場所と、原材料を表示すれば良く、輸入の原材料の原産地を表示する義務はないのでしょうか。 
 私は自家製だったり、県内産だったりしているので、かえって目立つようにそれを書いています。
 業者の心を読めば、原料名だけ書いているのは多分輸入だからでしょう。同業大手さんですが、国産を使っている方は、「国産」と全てに書いていますもの。 無記名なのに国産100%でしかも安い!!なんて言えば、それは、単にアホなだけで、暫くすれば消えていく運命なのではないでしょうか。
 中には輸入先を見落とすように、見づらく書いてあるのもありますが、書かないよりはマシですけど、心根も読み取れますよね。

 でも、消費者は賢くならねばならない世の中は、”変だ”とも思いますが、どこかで何かが狂っていることに、疑問を呈しない限り難しいのではないでしょうか。