農家も頑張ろう
相変わらず、ふる里は雪の中。
きょう、ふる里からの帰り道、そこだけ柵を結わないのに鹿の食害を受けていない植木の畑がありました。下から2m位までの葉が白く変色しています。
普段は気にもとめなかったのですが「あれはどうして?」と妻が質問するので答えました。
「鹿に食べられないように殺虫剤を振りかけてあるのさ。」
「エッでもあれ、お客様に売るんでしょう。」
おいしさを追求していたら、化学肥料を使わず、野山の草木や稲ワラ、きのこの床ののこぎり屑などを畑に撒き込むことが、おいしさを引き出す秘訣だと気付きました。
その様にしたら、害虫が寄ってこなくなったり、病気にならなくなることが分かってきたのです。
化学肥料を使わないことが、結果的に、農薬を根絶することができました。運が良かったとも思っています。
農家が、消毒をする理由は、市場が「揃ったモノ、見た目の綺麗なモノを、安く」を求めるので、それに沿って、増産には化学肥料を、虫が来る前に殺虫剤を!と、いたちごっこで、農薬の散布をしなければ不安になり、必要以上に散布をしてしまうことだと思っています。
逆に私は、市場に青果を出荷せず収穫物全てを加工に廻すことで、はじめて商社が求める品質とは別の、”おいしさ”を追求することが出来たのだと思います。
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