無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

月曜日, 9月 29, 2008

前の田の稲を刈る

 台風が来ているらしい。

 昼に雨が降って来るという予定ではじめた稲刈りだったが、不安だったので朝6時からはじめたおかげで、8時には刈り終えたところで、降雨。野球と違ってノーゲームというわけにも行かず、カッパを着て家族全員でハゼ掛け。なんとか前の田だけは、昼に掛け終えました。

 予定の半分でしたが、雨のお陰で、収穫の喜びを全員でかみしめることができました。
今年の稲は昨年より、少し前進の稔りとなりました。でも、この田は作り土が浅いのですね。味はよいと思います。

 ぼきゃぶら 「古米あれば憂いなし」

 自分で稲を作り米を収穫する。この行為は、昔は愚かなことのような気がしていましたが、人生もう少しでひとまわりしてみると、非常に重要なことが判り、私がそれを怠ってきたことに深く反省しています。

 農業や米作りは、漫然とできるのでは無く、考え、日程を工夫して、年をまたいで反省したり工夫して、長いスパンで育て、自分の食い扶持を作り出していく。素晴らしい行為と同時に、全体を見渡すセンスを身につけることができると思います。

 例えば、地域の共同作業のこと、天候のこと、食の安全のこと、家庭のこと、親や子供とも付き合い方、数え上げればきりがないほど、正に、100の知識と考察を加えることができる人物に育っていくことができます。

 自分は手遅れでしたが、せめてこれからの人生の糧に、また、息子にはそれを語り、決して無駄などではなく、重要なことを教え、身につけさせてやろうと思います。

 父は、それを私に直接伝えることなく他界しましたが、私はそれを知ったことで、息子に無形の宝を残すことができるのだと、間接的に父に感謝をしているところです。