自然作は、何故に美味しい
ヒトの味覚は、千差万別ですので、絶対に美味しいというのは、難しいけれど、傾向的にオイシイ感はあるでしょう。
ヒトの味に関しては、戦前・戦後・最近と変化しています。
最近は、トレハロースに代表されるように、化学合成されてできた味に馴染んでいる方が居ます。
トレハロースは、デンプン粉を高熱キルンに入れて回しながら、水素を吹き込みますと粉末水飴に変わります。ある温度や圧力で、トレハロースが多くでき、それが甘い味覚を含んだアミロースで、例えばお米を炊く時に使うと、魚沼米に匹敵する味が得られたりしますが、戦後すぐに生まれたワタシにはおいしく感じません。
人類の歴史は、2万年とかもっと長い時代を、高等生物として生きてきました。
その間進化を遂げてきましたが、ヒトの一生の間には進化はできずに、環境に順応するか適応できずに死ぬかの二つの生きる選択肢しかなく、しかも自分では選ぶこともできずに死を迎えてしまいます。
そこで、ヒトは最も長かった時代の郷愁の味を以って「おいしい」と感じるようです。
自然の中で生きてきた時間がつい生まれる前まで続いたがために、自然の味を「美味しい」と感じることが最大公約数となります。
従って、化学肥料を使った野菜と比べて、使わない野菜を「美味しいと感じる」世代は、多くの古い大人と幼児となり、中間のインスタント食品で育った世代だけが「まずい」と感じるのではないでしょうか。
植物はセルロースという葉緑素を入れる棚や骨組みと、ALA(5-アミノレブリン酸)にマグネシウムを取り込んだ葉緑素や転移酵素でできています。
葉緑素のケースのALAは、4個のブドウ糖。セルロースはブドウ糖が酸素を介して互い違いに繋がった組織、いずれも原料はブドウ糖なので、緑の葉において葉緑素が光合成で創りだすのが、それらの元になるブドウ糖です。
それなら、自然の野菜を自然界でかじれば、それはもともと、ほのかに甘いのです。
それを大多数のヒトは、美味しいと感じるようです。
つまり、大自然はもともと、おいしいのです。
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