肥料をくれることを施肥と言いますが、これまでの行ってきた施肥をやめるだけでは、手抜き農業になるだけで農業が成り立ちません。
施肥に変わる手段を講じないと、これまでと同様あるいはそれ以上の収量は確保できないので、私は転移酵素を活性化させることだと考えます。
成長とは転移酵素の活動が促進されることなので、酵素の活性要素をあげますと、次の3点です。
1. 酵素がたくさん供給されている。
2. ブドウ糖の材料が沢山供給されている。
3.エネルギーの酸素が沢山供給されている。
植物が勝手にやることですので、農家がとりあえず支援できることは、1.の酵素の大量供給です。私は、EMを培養して、折にふれてドッカンドッカン与えるようにしています。
それが、無施肥・無農薬・除草剤なし殺虫剤なしの12俵どりの極意だと思っています。
店頭の肥料が化学肥料になった変遷を知ることができました。
初めの頃の肥料は、肥溜めから始まって、魚かす、菜種油かすなどの、廃棄物というか残渣を使っていたのは周知のとおりです。
西洋では、硝石がチリ鉱石と呼ばれて輸入されていた頃、今でも続いているらしいですが、カリ鉱石と呼ばれる動物の死骸や糞を含んだ化石があり、また、リン鉱石なる、海底のドロの化石を輸入して、ハーバー・ボッシュ法で作った窒素肥料と混ぜて、配合肥料を作っていたようです。
ここまでは、理にかなっていると思っています。
それが後に、リン鉱石カリ鉱石を硫酸や塩酸で溶かして、成分を取り出して精製(エッ~)したものを、塩化カリや硫化カリなる名で売ったようです。
この時点で、捻じ曲げられていますが、窒素肥料と一緒に配合肥料として使う限り、施肥効果は出るはずです。
過リン酸石灰の項目では、1840年、化学肥料の父とも言われるリービッヒが従来肥料として使われていた骨粉に硫酸を作用させると肥料としての能力が増すことに気づく。(wikipediaコピペ)
ここらへんから、おかしくなっていったのでしょう。
肥料の定義;
1.窒素;空中の窒素を固定した肥料
2.リン;リン鉱石に代表される、リン酸などを含む動物の残渣などの総量
3.カリ;カリ鉱石に代表される、カリウムなど、ミネラル分の総量
これが、みなさまが子供の頃に技術家庭科で習った、肥料の3要素だと思います。
今の義務教育の検定教科書では、どのように教えているのでしょう。
それから、半世紀の現代は、化学肥料の全盛期。主流は、
1.窒素:硫安に代表される製鉄場で産出される硫化アンモニウムを精製したもの。
2.リン;第一リン酸カルシウム Ca(H2PO4)2·H2O と硫酸カルシウム(石膏) CaSO4 の混合物(wikipediaコピペ)
3.カリ;塩酸カリウムKClと硫酸カリウムKSO4の混合物。半々らしい。
それでも、窒素肥料と一緒に配合肥料として使えば、施肥効果は抜群です。
その結果、ソフトボールみたいな大きなじゃがいも、むっくりと太い大根(昔の大根足はスラリとした練馬大根で、きれいなおみ足の代名詞だったはず)抱き抱えるも難しいほどの白菜などが穫れることになり、そんな野菜とお肉と美味しい白米を頂いていると、糖尿になって透析に通うようになると、医師は「カリとリンの少ない野菜を食べるように」教えてくれます。
配合肥料に動物の体が受け付けない、何かの物質が入ってるのではないかな。と、案じています。
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