植物の成長のおさらい
植物がどのようにして成長を遂げるのか?
これまで断片的に説明を試みてきたのですが、一応の説明ができたような気がしますので、まとめておきたいと思います。
卵が先か鶏が先かになりますが、ここでは、まずはじめに、葉があって光合成からスタートすることにしましょう。
光合成;6Co2+12H2O→光合成酵素(赤い光が熱エネルギー、青い光が化学反応エネルギーを得て、使わない緑が反射して、葉はみどり)
→ブドウ糖C6H12O6+水6H2O+酸素6O2が生産される。
種の形成;ブドウ糖C6H12O6→脱水縮合酵素(水酸基OHふたつと酸素基Oを入れ替え水H2Oがでる反応)→デンプン(C6H10O5)nとなって、種子に蓄えられる。
発芽;デンプン(C6H10O5)→加水分解酵素(脱水縮合の可逆反応)または消化酵素→ブドウ糖C6H12O6→脱水縮合転移酵素→生物である芽《=セルロース(C6H10O5)n》
根が出て緑の葉ができると、光合成が開始され、
生育;ブドウ糖C6H12O6→脱水縮合転移酵素→生物の葉《=セルロース(C6H10O5)n》
セルロースとデンプンは化学式的には同じ構成になりますね。
さて少し戻って、光合成で作られたものの所以について述べます。
ブドウ糖を作るわけですが、これがすべての基本になっていることに気づかれると思います。幹になり葉になって、種になって再生に備える。大自然の生命つくりが、光合成から始まってることを思わずにはいられません。
12の水から、6の水を新しく作っている理由は、まがい物を嫌うというか、植物はそれほど自由度を持っていない生物であることが頷けます。もし、自由度がある成長因子であるとすると、自然の変化に合わせられる”コントロールするための機能である脳みそ”が必要で、それが動物であり、植物と動物の決定的な違いだと思います。
最後に6の酸素を作り出しています。此の酸素は水に溶けた状態で利用されるのですが、その対象物は転移酵素であると考えています。
つまり、植物の成長には、水と酵素活性が2大要素であると仮定しました。
成長を促進させるには、これらを増やしてやる事が必要で、水があればCO2が勝手に溶け込んで、光が当たればブドウ糖を生産できます。
転移酵素の活性が不足していると、いくら原料を送り込んでも成長おぼつかないので、酵素活性が高まる因子を探します。
まず、酵素の活性を促すには、水と酸素と、植物は酵素を合成していないと思われるので、休眠した状態での酵素(温度を掛けて活性化させる)と、休眠していた生命を司る官能基を取り込むことを為して、それらのいずれかを増加させることで、活性化が促進します。
主に酸素の供給を増やすことが、人間が加えることのできる因子で、慣行農業では窒素肥料を与えることをしています。
水中の溶存窒素濃度を高めると、釣られて溶存酸素量が増え、それを転移酵素が取り込んで成長をします。
ところが、葉の色が青緑色に濃くなりますと、光合成は赤と青の光をエネルギーとしてとり込むので、葉が青緑に濃くなったということは、青の光が全部使われなくて反射している状態を示していて、光合成が満足に行われていないことを意味しています。
溶存酸素量には限界があり、既に酸素過多になっていると、光合成は水中で行われているので、酸素の行き場を失い、光合成が盛んで無くなって、ブドウ糖が十分に作成されないことになり、スカスカの成長になる恐れがある。
これが、肥料過多での急成長の柔かい野菜になる所以。いきおい病気に弱い体質の人間と似ていますね。
どうすれば良いか、葉の色は若草色の緑が保てるよう、肥料を控えること。急成長ではなく自然の勢による成長を見守ること。
酵素の予備を投与すること、酵素が欲するネラルはふんだんに入れること、酵素はEMの中に多く含まれているので、EM投与は偏った成長をしないので、自然の成長に近い伸びが得られるので、窒素肥料のようなことはないけれど、葉が青くなるほどの施肥は禁物で、いつも観察しているように。
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