無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

火曜日, 3月 17, 2015

トヨタの大野哲学『次工程はお客様』

ジャムに、自作のコメを作って糀を出して甘酒で水飴を作ったらどうかと、考えて無農薬の米作りを本格的にすることにしました。
それで、作ってみました。糀の味が勝っちゃうのです。ブルーベリーもイチゴも負けて糀が勝ち。こりゃあ駄目だ。けど、稲作が生き残り、顧客満足度を1%から50%への転換になりました。(主食が無農薬になるということで50%)
水飴で作ると素材によってジャムの味が変わります。素材が新鮮で美味しいと美味しく、古い素材だとそのまま、砂糖なら古くなっても美味しくなる。不思議なものです。砂糖ならパティシエに負ける。で、ワタシは農家なので、新鮮な素材が生きる水飴を選びました。
デンプンの糖化には、3つの方法があります。還元法;キルンに水素を吹き込むと粉体のままマルトースに変わります。林原さんが有名です。
酸糖化法;多くの水飴メーカーがこれですが、無農薬の水飴を作るには「貨車一台分のデンプンヲ」と言われました。『とほほ』
でも、向後スターチだけでも有名ですが、当方はそこに国産澱粉というのがあることを突き止め、注文しました。ただ缶に「K」と書いてるだけのシロモノですが、矜持は違います。
酵素法;糀や麦芽を使って透過する方法で、理想的です。それ自身が生きて主張するので、他の甘味のために使うなんて、勿体ない。米飴ができれば、すでにそれが立派な商品です。無農薬の米飴なんて垂涎ものでしょう。何時か作れる日が来ると思います。


栽培工学ですからトヨタの大野哲学を導入しました。
カンバンでは出来ませんが、
『次工程はお客様』
当社では、まいみそのを主力製品にしようとしています。
そこで、コメつくりの次工程に、糀出しを目標にしました。
「糀が深く食い込むお米を生産すること」を目標に研究を重ね、ついに糀活性の高い米の生産に成功しました。
『まいみその』がその証明です。どの味噌よりも、甘く美味しいのは糀の活性化が寄与しています。
どの程度か?甘酒を作るには、60℃6時間が通常ですが、当社の糀を使いますと、60℃3時間で強すぎる甘さの甘酒が出来ます。
糀活性と呼んでいますが、それの高いコメを作った結果、このコメを使って作った日本酒は、糀活性が高いために、だれでも醸造が簡単に出来るようになり、狙った味に仕上げることができています。
1昨年、酒米の新種での栽培に失敗して、恥かいたことが研究心を呼び起こし、糀活性の高いコメに向かわせました。どう栽培したら良いか?それがわかったのです。品種は『いのちの壱』『美山錦』『コシヒカリ』どれも糀最適米になりました。
新しい日本酒、もうじき発売になりますが、凄いことになっているようです。
ここでも、失敗が動機になって、予期せぬ成功を呼んでいるような気がします。