無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

日曜日, 2月 15, 2015

命をつなぐ食をつくる栽培工学概論【種の適応】

浸種を始めています。ハウス内の電熱線を入れ替える必要があります。周辺を密に内部を疎に敷設変えです。電源を開放したのを確認しての作業になります。
ハウスの中は、春先ですが、1キロ上流の田んぼは、地吹雪の真っ最中、まだまだ春とは名のみの山田の雪かな。って。


命をつなぐ食をつくる栽培工学概論【種の適応】

発芽率のことで、80%ですと強調した塾長が居られたが、息子に聞くと「去年のビンでの発芽テストは、全量発芽だった。」とのこと、考えても居なかった質問に戸惑いましたが、つれづれ考えると、強いのが生き残るのではなく、「環境に適応していた」(適応するのではない)種が、生き残ったのではないかと、思い至りました。
その理論によると、過去において自然に適応した種が生き残っている。つまり、自然の状態に馴染んだのだけ、今の種になっているというわけで、江戸時代や弥生時代に、化学物質がなければ、そういう環境に適応したのだけが生き残ってきたので、栽培環境を自然に近づけないと、病気になって駄目になる種がある。ことになる。
種はすべて、過去から来ていて、突然発生種はない。「過去の環境で生き残ってきた」種、というところがポイントなのである。

つまり、田んぼや畑をより自然に近くすることが、重要であることになる。
80%の発芽率のイネの種を蒔くと、やがてその種は劣勢になるのは、頷けると思います。そういう理由で、発芽率を云々するレベルでは、劣勢種をどうすればいいか?の農業技術であって、正攻法ではない。
当教室では、発芽率が悪い種は、使わないか、「生育環境に問題ある。」として、環境の見直しを行うことになります。

無農薬栽培が注目されていて、誰もそこにだけ目が行きがちだが、問題はそんなところではなく、化学物質を如何に取り除き、昔からの自然の状態に近づけるかだ。

そもそも、山奥で生きていくには、どうするべきか。
山奥には、まずお客様が来ない。たまに来ていただくお客様を愛して、そのお客様である都会の「美しいお姫様」あるいは「美しいご婦人」が、より美しく健康で長生きするように心がけ、ワタシより長生きしてくれれば、一生お客さはに苦労することなく、ゆったりと過ごせる勘定になる。この方が楽で嬉しくかつ喜ばれる。

崇高な理論でなくても、少し考えれば判る理屈だ。
化学肥料や抗生物質の入った糞肥やしを使ってれば、お客様は病気になったり、寿命が短くなって、居なくなっちゃう。で、歳寄ってから、新しいお客様探すのって大変だ。

強いのが生き残るのではなく、たまたま環境にマッチした生き方をしていた(過去形)種だけが生き残る。決して適応ではないようだ。判った時は手遅れだからである。