命をつなぐ食をつくる栽培工学 【除虫】温故知新
昨日、久しぶりに測量をした。その家でシロアリの駆除を行っていて、僅かの気配を吸ってしまった。今朝は頭痛がするので、食事を控えている。ワタシはそんな程度で済んだが、作業を行っている方々には、大変なことと思い至るのである。
少し前にGABAのお話しをしたけれど、ネズミが肉食獣の匂いに敏感なのは頷ける。ヒトもまた肉食獣なので、ネズミはヒトの匂いを嗅ぎ分けて、近づいてきたら逃げることを刷り込まれたヤツが生き残っていくのだろう。
同じ理由で、昆虫も肉食獣も草食動物も、共通して嫌う匂いがある。山火事である。
焦げる臭いのする方へ寄っていった動物は皆焼け死んだ。焦臭を気にしない動物もまた同じ運命をたどり、淘汰されていったことは頷ける。
焦臭を嫌って、いち早く匂いの薄い方へ逃げる事ができた動物は、結果的に生き延びて子孫は現在も生を得ている。
すなわち、焦げ臭の持つ物質を撒くこと、火を焚いて炭を残すことなどが、除虫、獣害の予防に役立つのではないだろうか。
炭もしくは炭焼きの時に抽出できる木酢酸、竹酢酸を、土に染みこませることにより、防虫になる。
ワタシは、マルチシートを張る前に、木酢酸を数倍に薄めて散布しています。
金属ジョーロは直ぐに錆びて使い物にならなくなってしまうので、ポリバケツに木酢酸の原液を入れて水で薄め、手でピチャピチャ撒くだけですが、かなりの効果があります。
播種後や植え付け後に散布して、酸が葉につくと枯れてしまいますので、播種前、植え付け前にするようにします。
虫や動物がどのようにして、歴史を生き残ってきたか?自然界の仕組み、そういうことを考えるのが一つのヒントをくれるのだと思います。温故知新というわけです。
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