命をつなぐ食をつくる栽培工学 【酵素】
植物・動物を問わず、生物が成長をしている先端では、転移酵素が活躍することにより、生物が生み出されている。
転移酵素;大きさは、30から40オングストロームの微小体だそうな。生成物に命を転移する働きをするので、転移酵素 トランスフェラーゼ。
活動温度は、9℃以下は不活性もしくは休眠、9℃からこの倍数で活性帯を持っている。18℃は日本酒の醸し温度。27℃は発芽の活性帯、36℃は哺乳類の体温、糀の最適品温、45℃と54℃は野菜などの旨味を刺激する温度、63℃は雑菌を死滅させ、好菌を活かすバスチャライズ温度です。
酵素が不活性になる温度は高温域にもあり、63℃を超えると、不活性に。
だが、乾燥もまた不活性になり、乾燥が先に進むと、イメージとしてはカプセル化の感じで、生命を失わずに不活性になります。
麦芽モルトを作る時、発芽させて石ムロに入れて、下から火を掛けて乾燥させます。黒ビールは120℃、白ビールは80℃、焦げ色がその乾燥温度のなごりだそうな。
乾燥で(カプセル化して)休眠した酵素は、保存したのち水で戻すことにより、再び活性化して特性を取り戻します。
ビールやウイスキーがそうです。ワタシは、漢方薬が皆それだと考えています。お茶・コーヒーが薬になるのもそうした所以でしょう。
白眉は、穀物が代表で、コメを乾燥して保存できるようになるのは、この特性を利用したもの。
玄米を炊いたものは酵素玄米。酵素をさらに引き出して炊こうというのが、長岡式酵素玄米です。
表現はおかしいけど、上から戻った酵素の特性は、99℃で活性化して、73℃の保存により酵素が活動により、柔らかくもちもちした酵素玄米になり、誰でも抵抗なく食べられるようになります。
酵素の不思議な温度特性だと感じています。
転移酵素不思議な特性;パスツールは「生命は新しく生み出されていない。」という実験をしています。
転移酵素の構造と働きは、グローブみたいな形の手の中に基質を取り込み、自分が持っている生命の官能基を基質に転移させ、生物を生成します。
低温になったら、冬は休眠して、乾燥すなわち枯れたらまたカプセル化して不活性になって、大自然の中に保存されます。
その時、酵素の中の生命官能基は、同じようにカプセル化して大地で待機するのか?酵素そのものがカプセル化して、中に官能基を秘めたまま、何世紀も眠り続けているかは、まだ、解明されていないかもしれない(ワタシが知らないだけかも)が、大自然の大きなサイクルの中に息づいているのだろう。
酵素は、海の中で生まれて育まれてきたので、ミネラル豊富な液体中で培養というか活性化ができる。
酵素の塊であるEMを培養するには、36℃のお湯に黒砂糖と棚倉ミネラルを溶かし、EMの種を投与して、10日程、36℃を保つと、発酵してph3.5の培養液ができる。
この仕組は、哺乳類の血液の中の環境にそっくりで、酵素が血管中で培養されることを示唆している。
目出度く培養がなった酵素は、汗や小水として自然界に振りまかれる。羊や鹿が自然界でどの程度、尿や汗のバラマキに貢献するかといえば、冬の朝に雪原の足跡を見ると判る。数日でほとんどの大地は踏みつけられることだろう。
それを証拠に、哺乳類が出現してから、植生は自分で酵素を調達できるシダ類に比して、獣の尿や汗を酵素源としている広葉樹に取って代わられてしまった。
ユカタン半島への隕石が引き起こしたKT境界により、植生が変わったのも、新しく市民権を得た哺乳類のネズミがまき散らした尿によって、酵素を貰う特性のある植生になっていったことが頷けます。
大地で休んでいた酵素あるいは、カプセル化して休眠した官能基が水に溶けて、野菜に運ばれて葉の先端で成長をサポートする。
生のまま、あるいは休眠をした後、煎じられて活性化した物が食料として食卓に上がり、胃壁から血管まで運ばれ、生命を復活させられて、尿や汗となって野で休眠し、植物に選ばれて拾われ、生きる場を得る。
これが輪廻転生なのであろう。
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