無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

土曜日, 3月 28, 2015

六次農業を考える

 農業の六次産業化を目指そうと思い、いろんなことに挑戦してきました。

 果樹を栽培してジャムを作り独自ブランドにて売りだす。
 結果として、一人で全てをすることになり、本や実地で勉強をたくさんすることができました。
 なんといっても、農業をやりながらメーカーになろうというのですから、百姓まで行かなくても、10通り位の職業人を経験しないと、専業メーカーさんに太刀打ち出来ないのです。

 ひょんなことから、お米の栽培に手を染めて、ここでも六次産業化にしなくてはと、もともとやっていた農家の手前みそに手を加え、まいみそのを創ることができました。

 ここでも、材料の生産から始まって、みそ製造と販売に係ることで、全てのセンスを体験しました。
 処が、今度はひとりではなく、数人の仲間が係ることになったおかげで、自分以外の次工程が発生しました。
 ジャストインタイムを採用したトヨタさんのもう一つの考え方は、「次工程はお客様」。ワタシはコレを学んでいました。
 米作りの次には、糀出しがあり、大豆つくりの次工程には、選別と発酵がある。

 発酵が進む、うまくいくってどういうことか、教えてもらうことができた。

 それがうまくいくように、農家にできることは、何があるか?

 コレまでには、無かった発想、思考が必要だった。

  二次産業のために、製品を納める親会社のために、生産を工夫して役に立つように努力する。

 つまり、一次産業に徹する=「百姓を本気でやる。」 ことであった。 

 糀のでるような米つくり、八十八通りの手間がかかるから、八十八と書いて米。
 ワタシは、其のために、三十六通りの工夫を加えた。88の半分とは行かないが36通りの変化を加えて米を作るのである。
 
 六次産業化とは、一次・二次・三次産業どの産業帯とも、手を抜いてもいけない。それぞれ独立して産業でなければできない事に気づきました。

 同時に、一次産業だけでも、次のお客様を特定して、お客さまと対話して、お客様が望む機能を盛り込むことにより、産業として成り立つことも経験しました。

 糀を出すことについては、酒造界もまた同じことで、「糀の破精込みが狙ったっ通りの出来になるような米」を作って収めることができれば、先様は望み通りの酒ができることになるのですから、やはり売れる米を作ったことになり、一次産業だけで自立することが出来ます。

 このセンスを身に付ければ、例えばジャガ芋作りにおいて、ポテトチップにするためには、どういう芋が良いか?形状は長細くて、スライスしやすく、揚げた時の、。等々、工夫して特化することが出来ます。特化できれば増産することにより、生計が成り立ち新しい農家になることが出来ます。 

 六次産業化とは、エッセンスを身につけることだったことに気づきました。