六次農業を考える
農業の六次産業化を目指そうと思い、いろんなことに挑戦してきました。
果樹を栽培してジャムを作り独自ブランドにて売りだす。
結果として、一人で全てをすることになり、本や実地で勉強をたくさんすることができました。
なんといっても、農業をやりながらメーカーになろうというのですから、百姓まで行かなくても、10通り位の職業人を経験しないと、専業メーカーさんに太刀打ち出来ないのです。
ひょんなことから、お米の栽培に手を染めて、ここでも六次産業化にしなくてはと、もともとやっていた農家の手前みそに手を加え、まいみそのを創ることができました。
ここでも、材料の生産から始まって、みそ製造と販売に係ることで、全てのセンスを体験しました。
処が、今度はひとりではなく、数人の仲間が係ることになったおかげで、自分以外の次工程が発生しました。
ジャストインタイムを採用したトヨタさんのもう一つの考え方は、「次工程はお客様」。ワタシはコレを学んでいました。
米作りの次には、糀出しがあり、大豆つくりの次工程には、選別と発酵がある。
発酵が進む、うまくいくってどういうことか、教えてもらうことができた。
それがうまくいくように、農家にできることは、何があるか?
コレまでには、無かった発想、思考が必要だった。
二次産業のために、製品を納める親会社のために、生産を工夫して役に立つように努力する。
つまり、一次産業に徹する=「百姓を本気でやる。」 ことであった。
糀のでるような米つくり、八十八通りの手間がかかるから、八十八と書いて米。
ワタシは、其のために、三十六通りの工夫を加えた。88の半分とは行かないが36通りの変化を加えて米を作るのである。
六次産業化とは、一次・二次・三次産業どの産業帯とも、手を抜いてもいけない。それぞれ独立して産業でなければできない事に気づきました。
同時に、一次産業だけでも、次のお客様を特定して、お客さまと対話して、お客様が望む機能を盛り込むことにより、産業として成り立つことも経験しました。
糀を出すことについては、酒造界もまた同じことで、「糀の破精込みが狙ったっ通りの出来になるような米」を作って収めることができれば、先様は望み通りの酒ができることになるのですから、やはり売れる米を作ったことになり、一次産業だけで自立することが出来ます。
このセンスを身に付ければ、例えばジャガ芋作りにおいて、ポテトチップにするためには、どういう芋が良いか?形状は長細くて、スライスしやすく、揚げた時の、。等々、工夫して特化することが出来ます。特化できれば増産することにより、生計が成り立ち新しい農家になることが出来ます。
六次産業化とは、エッセンスを身につけることだったことに気づきました。
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