化学肥料による残留窒素酸化物
前説に展開した化学肥料の残留について、
農の現場における、科学肥料と農薬・除草剤または殺虫剤の割合について、通常300坪を一反歩と呼ぶ約1000㎡における散布量は、化学肥料100として、農薬その他の配分は、大きく見積もっても順に100:1:1:0.1程度であろう。つまり、農薬の100倍ほどが使われている。
農薬が残留することが報告されているので、もし残留するほどの使用量が疑われるとすると、先ほどの比で例えれば、農薬が10とか100の単位になることが想定できる。
つまり、化学肥料のように、20kgの袋で何袋も撒くそのことが、残留する原因を作り出してるいることが容易に想定できる。
また、繰り返しになるが、使わずに育てると半分から2割程度の収量になる。
言い換えれば、穀物の何%かは、科学物質が姿を変えて、残存している事になる。
「窒素肥料」という言葉や窒素量00%という言葉が証明する通り、そのうちの一部が、NOxすなわち窒素酸化物で構成されることになる。
しかし、窒素酸化物は必ずしも毒の物質ではないようだ。二日酔いが済めば元気な身体が戻ってくるので、一過性の物なのでしょう。
不運なことに、アルコールと一緒に摂取するシーンが多いために、酒を呑むと二日酔いが演出されるだけのことなのです。
逆説的に、二日酔いのしない酒を造るためには、化学肥料を使わない米つくりや葡萄の栽培を心がけることで、実現できる事になります。
「無農薬」ではなく「化学肥料を使わない」事のほうが、面白い結果が得られるのです。
ビンテージワインの世界では、化学物質を含んだワインを寝かしても、いつの間にか酒が変質して熟成すること無く、腐っていくことになり、ヨーロッパのシャトーでは、そのことを身を持って体験できる。
すなわち、化学肥料を使ったりトラクターで起こしたシャトーでは、ビンテージワインに価値を見出すことができず、お父さんやお爺さんのワインの名を汚すことになって、潰れてしまった。
100年単位で在庫が置いてあるシャトーの悲劇であり、生き残ったところでは大きな財産になっていて、少なくともワインを少しかじれば、そんなことは至極アタリマエのことなのです。
しかし、ソレが日本酒であると、不思議な事に誰も気づかない。正確には、誰も気づかなかったのです。
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