無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

土曜日, 11月 14, 2015

化学肥料による残留窒素酸化物

前説に展開した化学肥料の残留について、

農の現場における、科学肥料と農薬・除草剤または殺虫剤の割合について、通常300坪を一反歩と呼ぶ約1000㎡における散布量は、化学肥料100として、農薬その他の配分は、大きく見積もっても順に100:1:1:0.1程度であろう。つまり、農薬の100倍ほどが使われている。

農薬が残留することが報告されているので、もし残留するほどの使用量が疑われるとすると、先ほどの比で例えれば、農薬が10とか100の単位になることが想定できる。

つまり、化学肥料のように、20kgの袋で何袋も撒くそのことが、残留する原因を作り出してるいることが容易に想定できる。

また、繰り返しになるが、使わずに育てると半分から2割程度の収量になる。
言い換えれば、穀物の何%かは、科学物質が姿を変えて、残存している事になる。

「窒素肥料」という言葉や窒素量00%という言葉が証明する通り、そのうちの一部が、NOxすなわち窒素酸化物で構成されることになる。

しかし、窒素酸化物は必ずしも毒の物質ではないようだ。二日酔いが済めば元気な身体が戻ってくるので、一過性の物なのでしょう。
不運なことに、アルコールと一緒に摂取するシーンが多いために、酒を呑むと二日酔いが演出されるだけのことなのです。

逆説的に、二日酔いのしない酒を造るためには、化学肥料を使わない米つくりや葡萄の栽培を心がけることで、実現できる事になります。

「無農薬」ではなく「化学肥料を使わない」事のほうが、面白い結果が得られるのです。

ビンテージワインの世界では、化学物質を含んだワインを寝かしても、いつの間にか酒が変質して熟成すること無く、腐っていくことになり、ヨーロッパのシャトーでは、そのことを身を持って体験できる。
すなわち、化学肥料を使ったりトラクターで起こしたシャトーでは、ビンテージワインに価値を見出すことができず、お父さんやお爺さんのワインの名を汚すことになって、潰れてしまった。

100年単位で在庫が置いてあるシャトーの悲劇であり、生き残ったところでは大きな財産になっていて、少なくともワインを少しかじれば、そんなことは至極アタリマエのことなのです。

しかし、ソレが日本酒であると、不思議な事に誰も気づかない。正確には、誰も気づかなかったのです。