無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

月曜日, 11月 23, 2015

イネの発芽

発芽の準備には、1ヶ月間冷水に浸します。
この作業は、たっぷり水に浸けることにより、タネに水を供給することと同時に、自然界の低温を体験させて自然の力を引き出すきっかけ作りとして重要です。
ワタシは、3月からですので、まだ雪解け水なので2℃から始めます。5℃以上に上げますと、発芽が始まってしまうことがあり、今度はこちらが慌てますので、その温度を保ちます。

通常の皆さんの場合は、浸種は12℃から始めるようなので、突然のスタートとなって、タネもびっくりしているううちに春になって、慌てての発芽になっているような気がします。

そのあと、水温を20℃から25℃に上げると、催芽という工程に移ります。
催芽は積算温度120度日とか90度日と云われています。品種やタネの比重によって違うようでもあります。
ワタシは、7度引いて、積算90度日目安ではないかなと、思っています。
一日中同じ温度にして、20℃なら、90÷(20-7)=7日、90÷(25-7)=5日くらいの目安です。
発芽の状態が、鳩胸を少し過ぎたくらいで、洗濯機の脱水槽にかけて、少し広げてお天道さんに当ててからタネを苗箱に蒔きます。
お米が「デンプン」でできている理由は、発芽の栄養を供給するため、”消化酵素”の働きでデンプンを「ブドウ糖」に変えて、胚芽に送るためです。

胚芽では、ブドウ糖を原料にして、”転移酵素”が「生きたセルロース」を作ります。コレが芽です。

このあと、青い葉っぱに陽が当たると、”光合成”によって「ブドウ糖」が作られて、ブドウ糖を原料にして、”転移酵素”が「生きたセルロース」を作り、葉や幹になって成長を続けます。

成長のプロセスは、タネの時もその後の成長時も、違わないと考えますと、植物の成長因子は、「ブドウ糖」。すなわち、ブドウ糖は「主原料」であって不可欠なもの。

光合成においては、水と炭酸ガスによって「主原料」が作り出され、タネにおいてはデンプンが主原料となるので、植物の成長にはそれに要する肥料はいらないことになる。

山で大木が成長したり、石炭層になるくらいの大量の古世代の植生が誕生した理由が、そこに有ることになります。

つまり、肥料はどうも違った用途に使われるらしい。

「成長因子」の次なる役者は、”転移酵素”、ブドウ糖を「生きた」セルロースに変える仕事をしている酵素。
その前にデンプンをブドウ糖に変えてる”消化酵素”。
「酵素」の存在を見逃してはなりません。

植物は脳みそがないので、変化を「コントロール出来得ない」のではないか?と考えています。
その役目を担っているのが「酵素」で、酵素の働きはきちんと解明されておらず、社会一般でもよくわかっていないようです。

「酵素の働き」を理解できないまでも、稲作に「酵素の存在」を認めるだけで、古代史を紐解くことができました。

地球規模では、哺乳類は酵素によって誕生した新種で、今の植生もまた酵素によって繁植していて、等々、酵素の働きを解明することが、人の健康にとっても重要な因子だと感じています。


ワタシには解明はできないまでも、しばらくは酵素による空論を語って、酵素の重要さを探ってみようと考えています。