顧客に寄り添う経営から未来が
昨今の経済の変調は、資本主義が本来あるべき方向に向かわず、新自由主義に傾きすぎた事による変調で、マクロに見ると資本主義の終焉期だが、ミクロで考えると救いようがあると考えています。
世界人類的にみれば、早く一物一価を実現して、誰でもが平等に生きられるように、経済的には豊かだった民が貧しくなるのは、困窮している民が豊かになれるようにすることに通じ、間違ってはいないと思います。
しかし、そのようにならずにTPPなど称して、富を独り占めする少数の者のために、先進国の政治が傾いていることは、その国の民として不本意なので、是正していかねばなりません。
ミクロにおいては、日本の経済が堅調に推移する方向へ、国民の目を向けることで、日本だけ少し豊かになることが出来ると思います。
それは、中国と台湾とロシアが気づいた方向にシフトすることだと考えています。
そのポイントは「顧客に寄り添う」 こと、だと思います。
企業は誰のものか?株主と労働者と顧客のいずれかですが、東芝もシャープも己、すなわち株主である経営者の自己の保全を図ってしまったが故に、顧客が望む部分を中国に売り渡すようになっています。
売れた組織が一番の未来を生む箇所にほかならない。
何故か、買った者は顧客にニーズを活かす術を持っていて、そこに未来が在ることを感じ取っているから。
経営者が気づかなければならないことは、社員全員が”顧客に寄り添う”姿勢を保たねば、資本主義は間違った方向に向かうことです。
経営はある意味、社会主義。 販売予定を立てて執行しようとする。 経済用語でこれを社会主義といい、必ず失敗するのは歴史が教えている。
新自由主義は株主や経営者の利益を第一位に追求する。 これはやがて破綻する。
オカネの流れが循環しない仕組みだから、一種のねずみ講となってしまうので、一部の者がそれを行っている時は良さそうな仕組みに見えるが、大多数の企業がそこに手を染めると、富の渋滞が始まり最後は破綻する。
顧客に寄り添い、顧客がもとめている生活を提供することが叶うと、継続して顧客とともに企業は存在できる。 これがシュンペーターの言う資本主義だ。
いま世界で、その思想を持って動いている企業群は、中国と台湾とアジアの新興国にいることは、読者にも見えていることだろうし、その限りにおいて彼らに未来はあることもお判りだろう。
さて、社会政治に目を向けて見ると、与党は多くの企業が中国と共に経営を発展させようとしているさなか、かの国と戦争をしようとして国民の富を奪って軍事の拡張に余念がない。
軍事友好国である米国や韓国と、我が国の多くの企業が運命をともにする経営をしているだろうかと探してみるが、敵国に重心をおいている企業や、新しく敵になるべき国に身売りしているような状態で、どうして豊かな未来など夢見ることが出来るだろうか。
企業は社員の総体、従業員が顧客に寄り添い、顧客とともに生きる決心をすることが、生き残るただ一つの道ではないでしょうか。
国家政治は国民の総体、批判しているだけでなく国民のこととして、政党や巨大資本に身を売る者にではなく、国民に寄り添う政治を目指し、国民とともに繁栄する姿勢の政策を、発表し実行せざるを得ない状況に追い込めば、私たちの未来は開けてくる。
国民あるいは従業員が、己の夢や生活を追求するために、具体的に考え行動を起こすことが、生き残る道に近づけると思います。
さてそれを、日本人が手にすることが出来るか?アメリカ人なのか?中国人か?ロシア人か?いまはそういう、大きな波の選択の時のように見えます。
団結した国だけが手にすることが出来そうですね。
もっとミクロにすれば、顧客に寄り添う選択をした者には、福音がありそうに思えませんか。
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