無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

木曜日, 12月 29, 2016

一行は百万言に値する


地蔵堂が姿になりました。
面白いことがありました。1昨日、ミニバックホーで、お堂の礎石を埋めていたら、強面のおじさんが突然車でやって来て。
「何やってるんだ?」と、強い口調。ワタシ内心『ヤベー!』
「地主さんですか?」「いや。」
「このお地蔵さんに屋根かけてあげようと思いまして、この荒れた藪をかたしてるのです。」
「なんだ、そうか。オレはこの先で重機使ってる者だ。」
見ると、確かに大きなユンボが2機鎮座している。
「言ってくれりゃあ、いくらでも貸したのに。」
「そのくらいにしておくと良い。少し経ったら、オレこの先で仕事するから、後はオレがやっておくで、。」
いい人じゃん。
ワタシより二つ年上の重機会社の社長さんでした。
今日、現場に酒2升持ってきてくれた兄さんが教えてくれました。
その時、屋根かけてたら電話。
「そこやってるの宮下さんかね。」
何やってるん。カクカクシカジカ。
「材木ある?」実は地元の材木屋の社長さん。
「本ザネの材木あるで使って!従業員に持たせる。」
やがて、屋根にちょうどいい寸法の板材、社員の方が持参。
そいつで、屋根をふきました。
後は、明日、やはり地元の板金屋さんにお願いして、屋根葺いてもらえることになりました。
良いことは続きます。田舎のヒトは、シッカリ見ておられます。
これでお迎えが来て、あっちに行っても少し待遇が違うような気がしましたね。

地蔵堂:側壁を貼る。
板金屋さんと打ち合わせ、早速、養生シートを貼ってくれた。
地元の名士がいらっしゃった。
「ありがとう。」「後はワシラがやるから。」
「塗装もしよう。」「周りも綺麗にしなければね。」
「お金掛かった分負担するよ。」
『じゃあ、板金屋さんのお願いします。』
 『では、宜しくお願いしたします。』
と、言うわけでトントン拍子に、引き渡し完了。
ありがたいことです。
武石人、いいね。

何故?地蔵堂を建てるに至ったか?
春先に突然、この場所に木製の地蔵さんが出現しました。
地蔵さんは、台座を木杭でカシメられて、針金で雁字搦めにくくられて、その前には大きな倒木が2本、周りは荒れ果てた雑木の藪地、傍らに「ゴミなし地蔵」なる看板が、これまた適当に打たれた杭に針金で結わえてある。
当初、笠を探してきて載せさせていただいたが、今様にJAで売ってる笠は「小さい、いい加減」なもの、とても仏様の雨風をしのげる役に立たないが、ないよりはマシ。
で、地蔵堂を作ろうかと、役場に聞いたら、たらい回しされた挙句、長野県が設置した模様で、ご託宣は「雪降って潰れるようなものでは困る。」正直、頭にきた。
場所も綺麗にしないまま、適当に置いただけ「仏作って魂入れず。」ってこのこと。喧嘩しても、電話で言うだけのは、単なるクレーマー。
梅雨前には収めたかったけれど、百姓が忙しくて出来ませんでした。ようやく、仕事が一段落したので、急ぎ仕上げまして、設置の運びとなりました。
誰も、聞くだけでは想像もできない。
今度は、役場に赴いて、顔見せてきちんと許可とっての挙行。
いざやってみれば、人物は呼ばなくても、やってくる。
「ワタシらがやるべきことだった。」
「教えられた、ありがとう。」
2日で、6名の人物と知り会いました。
現実が全てだと、改めて噛み締めています。
百聞は一見に如かず。
されど、百見は一考に如かず。
そして、百考は一行に如かず。
ことわざも、最後まで理解しないと意味が違ってくる。
結局、一行は百万言に値するのです。
2016年を締め括るに当たり、ふさわしいイベントでした。
来年もまた「叢行」を心がけようと思います。
みなさま、良いお年をお迎えください。