無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

月曜日, 9月 28, 2015

自然栽培のキモ

植物が成長するのに必要な条件は?古典では窒素・リン・カリ、窒素は N、リンはリン酸だろうか?PO4 らしい、カリはカリウム K との説もある。

その昔、ヨーロッパでは、リン鉱石・カリ鉱石というのを南米大陸から輸入して肥料に使っていたそうで、リン鉱石とは動物の死骸や糞が堆積して化石になったもの、カリ鉱石とは海の堆積物の化石であり、それを肥料につかていたそうです。

植物の主な化学成分は炭水化物であり、炭素と水素と酸素の化合物で、植物の殆どを占めるセルロースは(C5H10O2 なので、其処にはNの窒素はない。窒素は動物のタンパク質の主成分なのであり、植物が育つのに窒素は使われていない。

植物の成長の一番のエネルギーは、空気中の2酸化炭素と水により、光合成によってブドウ糖C6H12O6 を作り、それが脱水縮合・転移酵素の働きにより、生きたセルロースすなわち植物になるのである。

重要なのは植物が”生きている”ことで、転移酵素によりセルロースに生命官能基を転移させて、生物にして育てるところにある。

この仕組に一番注目すべきで、化学式で書いたからといって化学的に出来上がってくるわけではない。
この働きを支えているのが転移酵素で、植物は酵素を創り出してはおらず、地中から再生させて使うのです。

酵素は乾燥させるとカプセル化して、生命官能基とともに休眠して、地中に蓄えられます。
コレが昔の日本では堆肥であり、今は腐植とよんでいます。
ヨーロッパでは畑の土が流出することも有ったのでしょうか、自前では確保できずに、リン鉱石を輸入して使ったのでしょう。
リン鉱石に含まれている動物の死骸や糞には、休眠している酵素が含まれていたことでしょう。
また、動物の死骸には窒素分も多く含まれているので、肥料の成分として窒素がカウントされてことも頷けます。

カリ鉱石は、海の堆積物や泥の化石。
それがいつの間にかカリウム K という一つの成分として、科学的に合成されているようですが、本来は海のミネラル全般が含まれていたはずです。

動植物も最初は海の中から誕生している。
酵素は水中で活動するもので、コレも最初は海中で誕生したので、海の水のミネラル分を必要とします。
それが、リン鉱石。

このようにして、植物が成長を果たす条件は、水があること、空気があることすなわち酸素と二酸化炭素、光が射していること、酵素が供給されていること、ミネラルが供給されること。
全て転移酵素が活性化するための条件とイコールなのです。

では窒素とは何か? 水中において窒素と酸素の溶け得る割合は、2対1の率で一定だそうです。
つまり窒素が溶けるとその半分の分子量の酸素が溶ける。
酸素が必要なら窒素を溶かしてやると、溶存酸素量が増える、酵素が酸素を使っても窒素が溶けている限り、空気中の酸素は一定になろうとして、水に溶け続ける。

コレが窒素肥料のメカニズムで、化学的に作られた窒素肥料の理論は醸造や砂糖の精製にも利用されることになって、結果として製品に窒素酸化物が残留することになるのです。

自然界において化学肥料は必要なく、以上の説明のように酵素活性を高めてやることで、植物の健全な成長が期待できます。

逆に酵素の活性を阻害するものはないか?と目を凝らしてみると、それが石油由来の化学物質なのです。
単純に石油を草に掛けると枯れるように、石油由来の化学物質は植物との親和性が高く、取り付いてその生命活動を阻害して枯らしてしまいます。

酵素に無機質の分子が接合すると、組成が変わるので生きられなくなり、生命を閉じることになります。
植物の先端でそれが行われて、その死骸にカビが生えたり、病原菌が住み着いて増幅する作用を、「植物の病気」と呼びます。

植物を病気から護るにはふたつ、酵素が活性化するお手伝いをすること、酵素阻害剤を近づけないこと、なのです。
これが、無農薬のポイントではないかと、考えています。 
きょうは、ダイジェストをお伝えしました。