市場主義からシュンペーターの資本主義へ
資本主義の終焉が予言されてから久しい。
マルクスに依って、それは社会主義に取って代わると謂われて、マルクス経済学がマルクス政治学に衣替えされて、レーニンに依ってソビエト社会主義共和国連邦として、社会実験が為されたが、自分から崩壊してしまった。
世界は繰り返す。
予言の世界で語られたことは、人々の思想に影響を与え、人々はその中で思考して、思考はやがて行動に現れてくるので、結果としてこの手の予言は実現に至るのである。
シュンペーターは、資本主義の原動力がイノベーションであると、紐解いた。
【イノベーション】 新しい商品によって、新しい生き方が提示され、人々はそれを手にすることにより、これまで無かった幸せな人生を始めることができる。
そうした商品を作り出す仕組みに、人々は資本を与える事によって、社会がスタートする。
コレが信用創造であり、資本主義の主義たる所以である。
in nova ation 入る 新しくする 活動を継続する ことである。ラテン語だそうな。
【入る】 異なるところへ、異なる者が「入る」ことを意味している。つまり、既存の組織”だけ”ではダメなのである。(それはすでに判っているところまで到来している訳だ)
”異なる”にも意味がある。似たようなところへ代わり映えのしないものが入った処で、何も変化は起きないのは当然。
「異分子」でなければならない。
【異分子】 ワタシがそうなので、全く良く解るわけだが、人々は異分子の介入をひどく拒む。
資本主義を復興させようとするには、目をつむらなければならない。
さもなければ、現在置かれている状況を、全く”ひどい”状況にまで、落とし込まないと(陥れるではない)わからないかもしれないので、世相はそのような状態を(無意識のうちに)望んでいるのかもしれない
ともあれ、”再び昇ろう”と心がける者は、異分子を探しだして、受け入れなければ上昇は無いと心に刻むべきであろう。
【異分子を受け入れる】 例えば商敵だったり、全く違う価値観の者が持つ「不満」や「改善案」を受け入れると、これがいわば精子となって卵子が分裂を始めるように、新しい価値観を提供できる商品が誕生する。
nova である。
「新しくする」なるのでもなく”する”のである。ノバは英語を学ぶことだけではないようだ。
つわり、もある、それに耐えるのだ。耐えて工夫して創りださねばならない。
【信用創造】 自己資本である必要はない。
他者からの借り入れによる資本の調達が、開始の条件になる。
【ation】 よく知った言葉ではPDCAである。計画して試してみる。
チェックして改善を行い行動に移す。これをくるくる回す。という意味を表しているラテン語である。
シュンペーターさん30歳の結論。素晴らしい。
何の事ないスケコマシの論理だったりする。だから、モテる奴は成功する所以である。
コレは、マルクス亡き後の二つの分岐点のひとつなのであり、政治的革命のほうが上手く行かなかった歴史を学べた私たちは、もう一つの選択肢を試さずして、生き残る道は在るだろうか。
レーニンが教えてくれた教訓は、「政治学」では「幸せになれない」ことではないだろうか、「経済学」をシッカリ学んで、幸せを探すべく「行動に移す」ことができれば「幸せになれる」かもしれない。
【入る】 の意味。 入れるのではない入るのだ。
「受け入れる」「受け入れられる」の関係を構築しなければならない。異分子を放棄してもならない。異分子をじぞくしたまま受け入れられるべく、異分子を自覚したまま受け入れるべく、努力した結果に素晴らしい輝きが待っている。
このまま何もしないと市場主義に蹂躙されてしまい、軍国主義にもなりかねない。
経済と政治が似通っている所以である。
【参議選】 異分子が異分子を受け入れて、選挙区にひとりの異分子の「みんな」を作り出せば、資本主義や自由主義は守れるのかもしれない。
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