隷属考
奴隷制度がまかり通っていると思う。
若い貴族が遊ぶために、65歳の年寄りに夜行で往復運転を強いる。
本来なら、年寄りが遊ぶ時の労働力として若者が借り出される。これが平等の社会の仕組みだ。
まだ年端もいかない、額に汗して働いたこともない若者が、命がけで年寄りをこき使う遊びに付き合わされた人々、奴隷とまでは言わないが、隷属を強いてはいないだろうか。
その年寄りを安く調達して、薄利を貪った旅行業者。
ひとり1万でも売上40万、バス運賃は最低料金の3分の2の18万円、高速料自前だったら日当は、昼寝付きの2夜連続運転で、ひとり2.5万円で雇わざるをえないバス会社。
これを隷属といわずしてなんというか。
乗るときに、運転士さんに「お願いします」と云わないのだろうか?
降りるときに、「ありがとうございました。」と云わないのだろうか?
自分の祖父の年寄りが運転していることに、気づかなかったのだろう、罪の意識を感じるべきなのだ。
感性が鈍ると、命を掛けたお遊びになる。いわば、火遊び。
これまで私は、バス旅行を計画する時、昼間の運行でしか行程を考えなかったし、最初に安全を考えて価格をはじき出して、予算で行けるところまでにするのが常識だと思っていた。
コレは金のあるやつが、貧乏人を隷属しようとしている社会の歪に他ならない。
こうした歪に対して、弱いやつだけ非難していると、ニワトリのようになって、仲間のケツを突く輩になってしまいかねない。
真実を見つめる必要がある。
ヒトが死ぬ事故は、人数だけ原因があると、私はいつも思ってる。本当の原因を掴み、糾すことをしないと、安全を手にすることはできないと思う。
1. 運賃込み1万円でスキーができるなんて、まやかしに気づくべき。
60kgx40=2.5トンの荷物を運送屋に頼めば、片道でも15万は請求される、自分は荷物以下の運賃で運ばれることに、気づくべきだった。
2. 本当の貴族は、オヤジのベンツかボルボを自分で運転していく。
3. バスにボルボやベンツの安全性は微塵もなく、外壁はトラック以下の仕様であることに、誰も異を唱えない。
遺族は、2度とこんな事故は防ぐべきと思うのなら、バスメーカーに損害賠償訴訟して、ほんとうに安全なバスを造らせるべき。
4. ブレーキペタルやアクセルをいっぱいに踏み込むか、足を載せていない時には、ABSブレーキが効いて、止まる構造にするのは超簡単だが、それすら考慮していなかった。
5. 国道なのにガードレールは、大型自動車に対して、何の意味もなさない飾りであることはおかしい。
下り坂の路肩は、築地等して道路から落ちないようになっているべき、それが国道ではないだろうか。もう10数m先に突っ込んでいれば、誰も死ななかったことに気づくべき。構造を改善すべきだ.
6. 前の高速道路事故でもそうだが、道路際に命の危険の堅牢構造物は、有ってはならない。
太くなった木なら切って置くべき、諏訪の木落し坂や土俵のように、やわらかなクッションになる植生なら死なずに済んだ。
運転士は、木に激突しているし、大半は木が天井を押し下げ、車体との間に挟まって、お亡くなりになった。
バスの構造と道路敷(路肩も道路の構造物であるので、安全に考慮して管理すべき教訓だ)の不備による痛ましい事故といえる。このことも遺族は運輸省を訴えるべきであろう。
7. 運輸省も、己を省みず、バス運行者だけを責めようとしているが、己が改善せずして従属者の改善は難しいことに気づくべき。
14項目あげたいが、詮ないのでこの辺で、
私達は、お客様は神様ではなく、平等の人間同士。
「お願いしてやって頂く、そしてそれに感謝して、費用をお支払いさせて頂く」
この気持を以って生きていかねば、この先長生きができないことに気づくべきだ。
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