『沈黙の春』がやってきた
先日の考察で、幼児は大人の16倍、米種子はその1万倍の弱者である計算を載せました。
もともと、体重比でも2000倍なので、特に強調しなくても弱いことには変わりありません。
田んぼに入れる化学肥料は、20キロの袋に入っているのですが、1枚の田んぼに何袋も投入します。
田んぼの除草剤は、田植え前に小さなビン1本を水口から流すだけで、翌年だって草が生えてこないスグレモノです。
イネの田んぼへの殺虫剤は収穫直前に行います。
ラジコンヘリでそれをしているところへのヒトの通行は禁止で、風下への立ち入りも制限され、直接ヒトが吸わないようにしています。
その散布の地域は、旗振りの人が立って、通行人の安全を図ってくれていますので、安全ですが、散布してひと月も経たないうちに刈り取りが始まります。
上記、3っつのタイミングのすべての時に、昆虫が死にます。
その結果、薬の耐性ができてきた昆虫もだいたい息絶えます。
それを小鳥が食べて我が地域に雀はほとんど居なくなりました。
小鳥の死骸を食べたのでしょう。カラスが減ってしまいました。
いつもの冬には柿の実がカラスがたかって、下流の木から食べ尽くして登ってくるのですが、今年はすべての木の熟柿が雪が降るまで残っていて、痛々しかったです。
『沈黙の春』がやって来ました。
もう田園には、小鳥が居ないのです。
みなさんが食べているお米、小麦、蕎麦は、そんな『沈黙の春がお贈りした穀物』なのです。
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