無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

月曜日, 4月 25, 2016

お酒の造りについて

奈良県 美吉野酒造
花巴 宮下米(いのちの壱) 精米率88% 酵母無添加の山廃自然醸造
長野県 千曲錦酒造
重田法一杜氏試作 いのちの壱 精米率90% 速醸造り

酒造りの常識1 お米の外側にはお酒をまずくする成分があるので、精米率を高めるほど美味しい酒ができる。
食べるお米は、精米機で摺って、玄米の表皮を取り除いただけで食べます。表皮のお重さが10%ほどです。

酒造りの場合には精白と言って、専用の精米機に掛け、お米の温度が上がらないようにユックリ磨ることにより、お米の形を保ちながら、表面を少しずつ削っていきます。

「磨き」とも言います。これが精白率で、玄米の目方に対しする、残りの米の目方によって、何%と表示します。
60%以上に削りこんだのを吟醸酒、YK35という神話があって、酒米山田錦・熊本の香露酒造の酵母・磨き35%の大吟醸で造れば、必ず売れる。
その神話をさらに磨きこんだのが、獺祭23%の大吟醸、案の定世界を席巻しています。

上に掲げた2本の酒は、その常識を正反対の方向に向けた酒。

精白率90%、88%、たまたま近所の農協の精米機で摺ったら、その歩合だっただけ。
これでうまかったら、精白設備不要、精白手間コストダウン、材料歩留まりアップ、いいこと尽くし。

酒蔵も考えるようになっている。
しかも、両者とも、新しい挑戦を加えていて素晴らしい。

前者は、酵母無添加の山廃造り、後者はなんと速醸造りだ。昼間呑んでも頭痛くならない。もちろん二日酔いも無縁。 むしろ、夜中に腹減ってって、生きた酵母でお腹が健康になる。百薬の長だ。

酒造りの常識が、覆されつつある。

長野県 佐久の花酒造
佐久の花 宮下米(コシヒカリ) 精米率60% 山廃造り

酒造りの常識2 酒米という酒造り専用の米でないと、美味しい酒ができない。これ常識中の常識。
この酒蔵は、もう3年にわたってコシヒカリで挑戦している。そろそろ定着していて、駅前の酒楼だが、ビジネスマンが出張の毎に呑みに寄るのだそうな。
そりゃそうだ、酔醒爽やか部屋に戻って書類の整理ができるとは。また来年も出さざるをえない。

香川県 丸尾本店 
悦び凱陣 信州美山錦 精米率70% 酵母無添加山廃造り

酒造界の鉄人丸尾忠興杜氏が、自信の作。美山錦ながら磨き70%にて、生原酒を約1年寝かして提供。力強い酒である。
氏の弁によると、我が田はよろしいのだそうな。今年も頑張って美山錦も作ります。

少なくない杜氏さんが、酒造りに新しい風を吹き込んでいる。果たして行く末は如何に。