無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

木曜日, 8月 24, 2017

イノベータなれど

 私は生来、化学物質過敏症でした。長野高専出の機械屋でしたが、工場の排気に耐えられず、やむなく土地家屋調査士で糊口を漱いでいましたが、モノ作りの魅力は忘れがたく、自分ができる範囲での究極のモノ作りとして、自然栽培のコメ作りに挑戦しています。

 化学物質を取り除いた自然米は、自然科学を学ぶところから、生物化学を駆使して作り出します。
 イネの生育の化学変化は、日本酒を造る醸造工程と全く同じ化学変化にて可能になりますので、自然のコメから自然の酒、「昔はこうだった。」「二日酔いしない」「長期保存しても変質しない」酒作りについて、提案(実際には平身低頭して、お願いしました)できますので、お試しの三蔵、四品目についてそれが可能になりました。
 もし、蔵人が科学を理解して、2人3脚で出来れば、自然米の供給には限りがありますが、市販の酒米においても、工学を駆使して、いかなる需要にも応える技術設備の準備ができています。
 いまの精白は機械的に行っているので、いわば酒の蒸気機関車です。
 原料の精白、無害化を可能にするのは、科学的すなわち電気機械の物理的、化学的な工程を加えることにより、低コストにてハイリターンが可能になり、ヂーゼルからリニアの酒造技術に昇華できます。
 何とかして製法を継続したいと、マーケティングにも力が注げるようにと、酒販免許と自己商標酒類卸免許を農産物直売所で申請して頂きましたが、酒造免許はハードルが高く、生きている間に手にすることは、イノバベーションに拠る他ありません。

 innovation inは「入る」。nova 新しくする。ation 計画実行継続のPDCAを回す。 というラテン語を組み合わせて、シュンペーターが提唱しました。
 企業とイノベータの新結合であって、企業単独の技術革新では不可能です。
昨今の技術革新には、工学だけでなく生命の知識も必要で、農業で一人前にならねば見えないことがあります。いちイノベータになるのに60年必要と感じています。
 ですから、この難局を開くのは、団塊のエンジニアと勇気ある企業人の、イノベーションだと思いっています。

 安全の酒を大規模に作るプラントの設計図には、「市販の穀物を自然態に戻す」機能が含まれています。
 ちょっと考えてみてください。
「世界の穀物から化学物質を取り除いた市場」どんな世界でしょうか?
これの提案ができます。
 その証拠が、白州で拝謁して将軍の入れ歯を造った技工士と同じで、ひたすらお願いして、ポイントだけ伝えて造った「高専人」です。