発芽の理論を図化しました。
種の成分は、炭水化物や脂質で、それは酵素の働きにより糖に変化できる物質により成り立っています。
デンプン(多糖類)+水→αデンプン
それに+消化酵素→(酸素が酵素に移動)→糖類
糖類+転移酵素+ミネラル(酵素へ)+温度→芽の成長
となります。
モデル図と実体の違いは、こんな感じです。
デンプンが糖に変わるのを糖化と言い、生命化学の入口です。
多糖類は酸素が単糖をつないで鎖になっている図式で、糖化とは酵素の働きで酸素を取って鎖を切る感じです。
植物の光合成の仕組みは、光のエネルギーを使って、炭酸ガスと水からブドウ糖を作り出す仕組みで、昼間ブドウ糖が幹や葉に蓄えられます。
それが、酵素と一緒に種に運ばれて蓄えられ、温度の低下により酵素が不活性になると、析出するが如く周辺に押し出され、糊粉層に蓄えられます。その時、酵素は酸素を放出し、糖に移って多糖類になってデンプンとなり、コメとなっていきます。
この理論が正しいとすると、昼夜の寒暖の差が大きいほど、稔りは豊かになる理屈で、その為には、登熟時に水は必要で、しかも注水は日没から夜半に掛けてと言うことになり、残暑がきびしかったりすると、痩せ米になってしまう理屈です。
岩澤先生が「水は夕方」と言われたことが、説明できたことになります。