無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

水曜日, 2月 27, 2008

特別栽培農産物

 農林水産省新ガイドラインによる表示 
美ヶ原ベリー園のいちご・ブルーベリー・ルバーブ・梅は
特別栽培農産物です。
 化学合成農薬 : 栽培期間中不使用
 化学肥料    : 栽培期間中不使用
  
栽培責任者  宮下 和美
住  所    長野県上田市腰越1439-11
連絡先     0268-42-5620
確認責任者  宮下 将範
住  所    長野県上田市腰越1439-11
連絡先     0268-42-5620


 昨日の新聞に、加工品の原産国証明のことが載っていました。
それをするかどうか、検討を始めたのだそうですが、メーカーによって大きいところは混乱が生じるので、消極的だそうですね。

 小さいところは、精一杯個人情報もばんばん公開して、真面目にやろうと思っています。

火曜日, 2月 26, 2008

上田市産の農産物を使った特産物


上田市役所のホームページにて、ご紹介を頂きました。
 美ヶ原産のいちご、同ブルーベリー、丸子地区御岳堂金井さんの紅玉リンゴを使った美ヶ原べりー園のジャムが、上田市の特産物としてのページを頂き、紹介されています。
 これからも気張って、やっていこうと思います。

 きょうは、紀州の三宝柑マーマレードを作りました。
先週頂いたのを使って、試作していたのですが、1年前の完熟度と違うのか、「今年は天気が良好だったので、」とおっしゃっていたのが影響しているのか、味があまりに上品で、苦みのアクセントが出なかったのです。
3日目にしてようやく、気に入った味がでました。写真が三宝柑です。
ことしも、うまいですよー。

木曜日, 2月 21, 2008

紀州の玉置さん

 紀州 三宝柑を見に行ってきました。
右、まちおこしと紀州おこしに頑張っているみかん百姓玉置俊久(たまきとしひさ)さん、ひだり私。

 みかん山は。暖かい白浜の少し手前の山の手にあり、三宝柑の木も見せて貰いました。
 太い幹のぎっしりなって、もいで食べてみると、「薄味でとても深い味わい」のみかんでした。
 木は豊かで、私にとって宝に見えました。

 これから、三宝柑を作る時期になります。
暖かい紀州から、春のお便りです。

月曜日, 2月 18, 2008

ラピスラズリ

 ブルーベリーの完熟果がゴロゴロ入っている、甘さ控え目のジャムを作りたいと考えました。

 その答えは、畑にありました。

 自然の草木の肥料を入れると、虫が寄ってこず、家畜の糞なども入れてないので、病気も出にくく、結果として農薬による消毒もいらずに、ほんとうにおいしいブルーベリーが実りました。

 3年掛かりでそれをつくり、念願の蒼い粒がゴロゴロのジャムを作ることができました。

 夢が叶った奇跡の蒼い粒なので、これを、ラピスラズリと名付けて、近々販売を開始しようと思っています。

日曜日, 2月 17, 2008

農家も頑張ろう

 相変わらず、ふる里は雪の中。

 きょう、ふる里からの帰り道、そこだけ柵を結わないのに鹿の食害を受けていない植木の畑がありました。下から2m位までの葉が白く変色しています。 
 普段は気にもとめなかったのですが「あれはどうして?」と妻が質問するので答えました。
「鹿に食べられないように殺虫剤を振りかけてあるのさ。」
「エッでもあれ、お客様に売るんでしょう。」

 私は、すこしでもおいしい果物をお客様にお届けしたいと考える過程で、無農薬の農業に目覚めました。 
 おいしさを追求していたら、化学肥料を使わず、野山の草木や稲ワラ、きのこの床ののこぎり屑などを畑に撒き込むことが、おいしさを引き出す秘訣だと気付きました。 
 その様にしたら、害虫が寄ってこなくなったり、病気にならなくなることが分かってきたのです。 
 化学肥料を使わないことが、結果的に、農薬を根絶することができました。運が良かったとも思っています。
 自分が食べられないものを、お客様に出せないと言う想いが、天に通じたと思っています。
 
 農家が、消毒をする理由は、市場が「揃ったモノ、見た目の綺麗なモノを、安く」を求めるので、それに沿って、増産には化学肥料を、虫が来る前に殺虫剤を!と、いたちごっこで、農薬の散布をしなければ不安になり、必要以上に散布をしてしまうことだと思っています。
 逆に私は、市場に青果を出荷せず収穫物全てを加工に廻すことで、はじめて商社が求める品質とは別の、”おいしさ”を追求することが出来たのだと思います。
 消費者や商社が、「見た目の綺麗な野菜を!」と言っている間は、難しい問題のような気がします。 
 
 ぼつぼつ農家も、市場の意見に惑わされることなく、ほんとうにお客様のことを考えて、野菜を作ったり、販売してくようになって欲しいと思っています。

土曜日, 2月 16, 2008

残留農薬について考える

 昔、とある病院の看護婦さんのお話、
農家のおじさんが入院してきた。やさしく面倒を見てあげた看護婦さんが、その方がブロッコリーをとても大きく産出していることを聞いて、「私ブロッコリー大好き」と言ったところ、その方は暫く考え込んで「ほんとうに食べるかね?」と、。
 疑問に思って尋ねたところ、「実は農薬を多用しないとできない野菜なので、こんなに親切にして貰っては食べさせられない。」と語ったそうです。

 私はそれを聞いてから、ブロッコリーに手が出なくなりました。
ところが、自分で農業をするようになって、無農薬の畑に植えたところ、何のことなく育ち、おいしくいただきました。

 農薬をしないと育たないのではなく、定期的に農薬を散布させるようされているので、「実は農薬無しでも野菜はできることを知らない」のが日本の農業為政者の現状の様な気がします。

 県のエコファーマーの指定を受けようと、説明会に参加したところ、「農薬の散布量を半減せよ」とのこと、「私はまったく使っていないのですが、。」との問いに対して、「それは嘘です。使わないで農作物はできませんので、そういう方は指定できません」県のお役人に、あんた百姓やったことある?って思ったけど、こんな有り様では救えないと感じました。

 残留農薬の管理は、農薬を使った農家が検査して、合格してから出荷するような仕組みにしない限り、根絶できないと思います。
 農薬を使った自覚がない者が、買って加工してから義務を負うなんて、。
まさに、消費者が自分で検査して食べてって言ってるようなモノですね。
 農薬は薄めた液を売るとか、化学肥料食べても大丈夫な薄さにして、販売するようにして欲しいような気がします。

 それと、農薬そのものに害はないような気もしています。むしろ、一緒に混ぜる「展着材」と称する薬品が、化学物質過敏症の方に影響が出るような気がします。
 事態は絡み合って合成されていますので、一面から見るのではなく、いろんなところから見て、安全なモノを求めていくことが、自衛策として必要ではないかと思っています。

 そういう意味では、私が自給自足を目指したのも、まず、自衛があってこそなのです。

金曜日, 2月 15, 2008

メタミドホス

 はじめから無農薬を求めて、百姓が出来るわけではないような気がします。
化学肥料が体に馴染まなくなったから、仕方なく山野の草や木を肥料に使っていたら、野菜ができたのです。食べてみると、これまで食べたことのない美味さで、昔の味がしました。
 それが良いんだと知り、では、できる限り無農薬でと、スギナ抽出液や竹酢液や木酢を使ってみたところ、病気が治ると言うより、植物が以前より元気になって、花も咲き実をたくさん付けるようになったのです。
 結果的に、無農薬が実現できたのです。
意を強くして、次の年は、春から無農薬に挑戦して、2年の収穫までを、化学肥料農薬無しでできましたので、今年も頑張ろうと思っています。

 メタミドホスの事件は、根が深いと思っています。我が家でもそれまでは、がんがん農薬を使っていた農家のひとつでした。
 それがどれだけの害になるか?と言うことを、誰も教えてはくれません。あなたが知らないように、農家も知らされておらず、知るよしもないのです。
 昔はもっとひどくて、「水銀ボルドー」なる液により、トマトなどの消毒を行っていました。硫酸銅を湯で溶き(湯で溶かなければ溶けきれない量なのです)石灰を水に溶いた舟の中に流し込んだのが、有名なボルドー液です。そこに有機水銀を足して、、。 当時学生だった私は、休日の度に消毒の手伝いをしたのです。
 トマトの木が真っ白になっていて、トマトも収穫後にひとつひとつ布で拭いて出荷していました。
 葉に触っただけで、黄色い汁が付いてしまうような環境で、育てていましたが、それをヘンだと思う心の余裕はありませんでした。昭和40年から50年代のことです。

 今の消毒液は透明になって、外見上は美しく見えますが、効果があるということは、疑問符を付けて見た方が安心のような気がします。

 かの国の農業事情を想像するに、水にも不自由している広大な農地に野菜を作って、いったいどのようにして、安心な野菜を作り出しているのでしょうか?
 相変わらず、バイヤーは見た目の良い野菜を求めていることでしょう。

 昔の農家が家の国にいたなら、苗の時期にある程度効き目の持続する薬を芯に置き、以後は殺虫剤は使わないようにするでしょう。
 キャベツの敵は蝶ですので、芯のところにいやな物質があれば、とまることはないでしょう。キャベツは芯に対して外から新しい葉が育って巻いてきますので、結果として綺麗なキャベツを出荷することができます。

 このキャベツを抽出検査しても、目視の検査で綺麗なモノを受け入れる考えや、農薬は外に付いていると考えている検査では、検出することはできないと思います。

 今の食品法では、加工食品を加工した場所と、原材料を表示すれば良く、輸入の原材料の原産地を表示する義務はないのでしょうか。 
 私は自家製だったり、県内産だったりしているので、かえって目立つようにそれを書いています。
 業者の心を読めば、原料名だけ書いているのは多分輸入だからでしょう。同業大手さんですが、国産を使っている方は、「国産」と全てに書いていますもの。 無記名なのに国産100%でしかも安い!!なんて言えば、それは、単にアホなだけで、暫くすれば消えていく運命なのではないでしょうか。
 中には輸入先を見落とすように、見づらく書いてあるのもありますが、書かないよりはマシですけど、心根も読み取れますよね。

 でも、消費者は賢くならねばならない世の中は、”変だ”とも思いますが、どこかで何かが狂っていることに、疑問を呈しない限り難しいのではないでしょうか。

木曜日, 2月 14, 2008

タイトルを変えました


 「できるか?無農薬で百姓」にタイトルを変えました。


 いま、ふる里は雪の中に埋もれています。

で、紀州のみかんを使って、マーマレードを作っています。

最初苦くて、たまらんかったので、昨日は苦みを除いて作りましたら、今度は拍子抜け。
 苦いと味もしっかりしていてそれはそれでおいしいのですが、苦くないとその他の味も逃げて、バカみたいな味になってしまいます。

 好みは難しいですねえ。

木曜日, 2月 07, 2008

コンフィチュールを試食しました。

 ジャムを作っていて、有名パティシエのコンフィチュールを知らないのは、不謹慎だと息子が言い、早速取り寄せて試食しました。

 これがジャムだというのなら、私の作っているのは、ジャムではないことに気付きました。まったく、別物だったのです。

 彼らのは、甘いおかしだったり、果物の風味を残した創作物ですね。
私のコンセプトは、果物そのままの味を如何に活かすか!でありますので、意志が根底から違うことに気付かされました。
 あちらが先祖ですから、何か別の名前を付けなければならないほどの違いがありました。

 ジャムの定義があります。
砂糖を入れて作ること、糖度60%以上であること、ペクチンを入れること。
だそうで、輸入したそれには、最近になって、あとから貼ったペクチンの細いラベルが貼ってありました。

 私らが作るのは、「砂糖なし、糖度低い、ペクチンなし」やはり、ジャムではない!らしいです。

 で、たくさん食べられないのですね。口の中が甘くなってしまったり、何か別の香辛料が残ってしまったりして、仕方なく一緒に比べるべく出しておいた、自分のジャムを食べて、口を直しました。

 そこで気付いたのですが、日本人の味覚は特別繊細なので、味がいつまでも残るようでは、よろしくない。ということ、。

 頑張って、日本人向けのジャムの宣伝に努めようと思いました。

火曜日, 2月 05, 2008

雪のふる里

 ふる里は雪の中に埋まっています。
でも、2日も降ると、晴れて日差しが日向の雪を溶かしてくれますので、日中は過ごしやすいのです。
 でも一旦、日が落ちますと気温は一気に冷え込んで、翌朝は零下15度位になります。
 この時期が一番寒いのでしょうね。
今、ふる里でできるのは、雪の片づけと写真撮影だけなのです。
 でも、この凍みの下で、いちご、ブルーベリーなどの根が育っているのです。また、刈っておいた茅や、干しておいた大根は乾燥を進めています。
自然は有り難いです。

金曜日, 2月 01, 2008

加工品の原産地証明について

 農産物そのまま輸入して販売する場合は、原産地表示が必要ですが、輸入品を加工したときには、その加工した場所が国内なら、単に原材料を表示するだけで済みます。
 例えば、ブルーベリージャムを輸入してジャムを作っても、原材料を表示すれば良く、産地は表示する必要はないのです。
 私のように、自家製だとか、信州産とか言うことは自由ですが、敢えて記入する必要はないのです。

 同業他社を見ますと、「国産ブルーベリー」とわざわざ書いているジャムや、「カナダ産野生種」などと書いているジャムがありますが、「アメリカ産」としているのは見受けないです。
 産地は何処にも書いてないのは、いったい国産なのでしょうか?

 国産のブルーベリーのネット販売の価格が、4500円/kgはしています。
 この価格は、収穫して頂く方にお支払いする日当だけで1500円/kg掛かっていますので、私も欲しい金額です。
 そうして作られたジャムの価格が400円/200gだったら、何かおかしいと思った方がよいのではないでしょうか。

 こうした不安な時代には、原材料の産出国を表示させる必要があると思っています。
 中国の事件を通じて、安全は自分で守るべく、消費者も少し賢くならなったほうが良いと思いました。