津波被害を繰り返さないためにライフスーツの装備を
山に棲む農民が、津波の防止策を語るのは、おかしな事とも思いますが、ヒントになれば嬉しいと思います。
内陸に入ってきた津波の先端の形は、波浪ではなく、水位の上昇の形態を取っているように見えました。
襲われた人々は、突然足下をすくわれたり、水をかぶったりして、心の準備無く水中に投じられ、水を飲んでしまった。
その後、急激な体温の低下により、生きる力を失っていったのではないかと、想像致し、その無念さを推し量り、あまりの無情な情景に、それ以上考える気力も失ってしまいます。
しかし、気を取り直して、次ぎに備えるべく、考察をしたいと思います。
水中に投じられた時、生きる術は、ライフジャケットを着ていれば、その仕様はチョッキではなく、ウェットスーツの必要があると思います。
ライフジャケットにより顔を水面上に出すことができ、ウェットスーツにより体温の低下を防ぎ、長時間の水中での活動が可能になります。
スーツの仕様は、誰にでも着れるように、初めはぶかぶかの着衣で、地上に居る時には、避難できるように小走りの移動ができる、自由度のある仕立ての要件を備えます。
そして、水中に投じられた時には、水を吸ってゆるやかに締まって、からだに密着して、頭部が確実に水上に浮き出るような、比重配分の素材を使って、吸水してふくらみ、比重が0.5とか0.8とかになるようなウェットスーツを着てから、避難すればかなり心の準備ができると思います。
更に、ヘルメットが装着できるタイプを要求します。
丁度、潜水服のような仕様で、ヘルメットは透明な大きなカーボネート樹脂でできていて、地上にあっては空気が通うフイルターがあって、一旦水中に投じられた時には、水を通さない仕掛けがあれば、暫くは呼吸ができ水を吸うことを防げます。
大きな空間には浮力がありますので、確実に浮き上がることができます。
浮いたならば、フィルターは水は通さず空気を通す仕組みになっていれば、かなり生存率が高まります。
ウェットスーツの仕様は、スキーウェアと似た造りになっていて、がれきなどの衝突から身を守れることも、重要な事なのかもしれません。
こんな、装備が何処にも備えられていて、着用した後に避難するようにすれば、こんな悲惨な事故は防げるのではないかと思います。
技術的には、なんの困難さも無いように思いますので、どなたか作られる事を望みます。