無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

月曜日, 3月 30, 2015

農業の六次産業化

六次産業化を吟味しますと、一次産業とは原材料を作る職業であり、まとめて市場に卸すイメージの産業体でした。
同時に農商工連携なども叫ばれていますが、百姓はここでも卸し先が決まっているだけで、一次産業であることに変わりはりません。
しかし、視点を変えると、この場合は加工先の「工」が決まった方で、そこで作る商品も特定されていますので、「こんな風に作ってよ。」という要求が寄せられるはずで、それに応えることで、農産物に変化が生じ、結果的に農作業に工夫が加えられ「工」、工場に売るわけですので「商」の部分も発生して、図らずも農の中で「ひとり農工商」サイクルが出来上がります。
そのようにして、お客様を見つけますと、一次産業のはずが農工商、つまり「六次産業化」に移行していくのです。
はじめから、農産物を「特定の方に売ろう」とすると、特化しないと販売が難しいので、お客様を探す過程で自然と特化していくようになります。
アベノミックスは、安倍氏が考えていないことに気づきました。
官僚の作文なのではないか!
特に農業政策について、「農業はより大規模に、より自由に」(2014/11内閣官房「改訂!やわらか成長戦略」より)だそうですが、意図されているのは、「農業を激しい競争環境に晒すこと」なのだそうです。
コレ読んだ時、「ひどい!」とお思いでしょうが、実は「正しい」
コレこそが生き残れる秘訣です。
ワタシは、補助金も低利の融資も受けられない環境で、最新の農業に取り組むことを余儀なくされています。
コレこそが、獅子が千尋の谷から突き落とされる極意で、ひとりひとりの農家が自覚しなければならない、ビジネスの基本なのです。
次に「攻めの農林水産業」のための農政の改革方向(2014/7農林水産省「安倍政権の農業改革」より)4つの柱;
「①生産現場の強化」アタリマエのことです。
「②需要と供給をつなぐバリューチェーンの構築」コレを自分で作らないでどうする。
「③需要フロンティアの拡大」地元の商店と一緒になって、新しい顧客を見つけ出す努力が必要で、ワタシはこれにも挑戦中です。
「④農山漁村の多目的機能の発揮」難しいい言葉ですが、魅力ある山里、美しい自然ときれいな水、おいしい空気と新鮮な野菜、畑や田んぼに降り立つ魅力。
ワタシが昨日今日やっていたこと、田んぼの畔を補強すべく、ニプロの畦塗り機を借りてきて、畔を構築してそこに畦波板を貼り、さらにもう一回畦塗って、板を木ハンマーで叩いて、完全に水漏れのないように、割れ目に板を差し込み、インパクトレンチでビス止めしたり、大きな石を拾ってきて重石にして補強したり、最後に「完全だ!」と叫んだりして、畦に生えているふきのとうを摘んで、夕飯のおかずに、今夜はふきのパスタらしい。
というような生き方が、「多目的機能の発揮」でなくて何なのか。
奴らは知っている。素晴らしい!
そのような訳で、ワタシは、アベノミクス農業政策を支持しないけれど、「つまり何もしなくて良いから自由にさせてよ」は素晴らしい方針だと考えています。

土曜日, 3月 28, 2015

六次農業を考える

 農業の六次産業化を目指そうと思い、いろんなことに挑戦してきました。

 果樹を栽培してジャムを作り独自ブランドにて売りだす。
 結果として、一人で全てをすることになり、本や実地で勉強をたくさんすることができました。
 なんといっても、農業をやりながらメーカーになろうというのですから、百姓まで行かなくても、10通り位の職業人を経験しないと、専業メーカーさんに太刀打ち出来ないのです。

 ひょんなことから、お米の栽培に手を染めて、ここでも六次産業化にしなくてはと、もともとやっていた農家の手前みそに手を加え、まいみそのを創ることができました。

 ここでも、材料の生産から始まって、みそ製造と販売に係ることで、全てのセンスを体験しました。
 処が、今度はひとりではなく、数人の仲間が係ることになったおかげで、自分以外の次工程が発生しました。
 ジャストインタイムを採用したトヨタさんのもう一つの考え方は、「次工程はお客様」。ワタシはコレを学んでいました。
 米作りの次には、糀出しがあり、大豆つくりの次工程には、選別と発酵がある。

 発酵が進む、うまくいくってどういうことか、教えてもらうことができた。

 それがうまくいくように、農家にできることは、何があるか?

 コレまでには、無かった発想、思考が必要だった。

  二次産業のために、製品を納める親会社のために、生産を工夫して役に立つように努力する。

 つまり、一次産業に徹する=「百姓を本気でやる。」 ことであった。 

 糀のでるような米つくり、八十八通りの手間がかかるから、八十八と書いて米。
 ワタシは、其のために、三十六通りの工夫を加えた。88の半分とは行かないが36通りの変化を加えて米を作るのである。
 
 六次産業化とは、一次・二次・三次産業どの産業帯とも、手を抜いてもいけない。それぞれ独立して産業でなければできない事に気づきました。

 同時に、一次産業だけでも、次のお客様を特定して、お客さまと対話して、お客様が望む機能を盛り込むことにより、産業として成り立つことも経験しました。

 糀を出すことについては、酒造界もまた同じことで、「糀の破精込みが狙ったっ通りの出来になるような米」を作って収めることができれば、先様は望み通りの酒ができることになるのですから、やはり売れる米を作ったことになり、一次産業だけで自立することが出来ます。

 このセンスを身に付ければ、例えばジャガ芋作りにおいて、ポテトチップにするためには、どういう芋が良いか?形状は長細くて、スライスしやすく、揚げた時の、。等々、工夫して特化することが出来ます。特化できれば増産することにより、生計が成り立ち新しい農家になることが出来ます。 

 六次産業化とは、エッセンスを身につけることだったことに気づきました。


水曜日, 3月 18, 2015

明日は、播種750枚

まいみそのに使う糀の破精率(というのかどうか)が高まるように、お米の酵素活性を高めるための工夫は、指折しただけで12項目について、慣行農業と違う方法でやるのです。
多分、そんなこと考えている農家は、ワタシだけだと思います。
そんな訳で、「糀の酵素活性が高い農家」というカンバンを掲げることにしました。
いよいよ、明日が播種日で、上述の12のうちの第2工程を仕込みます。
催芽も今年はバッチリ、脱水機も備えました。

苗箱も寄せて、あとは播くだけ。


ネズミよけもしっかり備えました。踏ん張ってかじっても、シートに抵抗がなくネズミは、かじることが出来ないのではとの思惑です。

原発再稼働を目前にして、集団的自衛権と積極的平和主義を考える。

中東にて本邦最大的同盟国が空爆を行っている。

もし敵が、反撃を出来る武器を手にして、同盟国艦隊が攻撃された時に、どうするのか。

集団的自衛権と積極的平和主義によって、我が国も迷わず戦闘に参加することになるだろう。
日本人は、正義と仁義を重んじる国民なので、反日とならないためにも参戦を喜ぶだろう。

敵もさるもの、漁船だのレジャーボートを改造したグリーンピースみたいな船で以って、日本近海に寄ってきて、バズーカ砲みたいのを原発の制御室に打ち込んだら、どうなる。

あるいは、近隣の元友好国や独裁国家とISが同盟を結び、戦略的集団自衛権だの戦略的平和主義によって、ミサイルを川内原発に打ち込むなんて筋書きは、全く想定外のことなのだろうか。

少なくとも、そうした擬似戦力を持ったボートが、近隣の友好国を通過出来ないようにしておくこと。

あるいは隣接の5国と友好な関係を結んで、紛争地を抱えたり、恨みを買ったりすることのないようにしておくこと。

後願の憂いをなくしておくことが、政治家でなければできない、原発を再稼働させるもう一つの条件なのではないだろうか。

火曜日, 3月 17, 2015

トヨタの大野哲学『次工程はお客様』

ジャムに、自作のコメを作って糀を出して甘酒で水飴を作ったらどうかと、考えて無農薬の米作りを本格的にすることにしました。
それで、作ってみました。糀の味が勝っちゃうのです。ブルーベリーもイチゴも負けて糀が勝ち。こりゃあ駄目だ。けど、稲作が生き残り、顧客満足度を1%から50%への転換になりました。(主食が無農薬になるということで50%)
水飴で作ると素材によってジャムの味が変わります。素材が新鮮で美味しいと美味しく、古い素材だとそのまま、砂糖なら古くなっても美味しくなる。不思議なものです。砂糖ならパティシエに負ける。で、ワタシは農家なので、新鮮な素材が生きる水飴を選びました。
デンプンの糖化には、3つの方法があります。還元法;キルンに水素を吹き込むと粉体のままマルトースに変わります。林原さんが有名です。
酸糖化法;多くの水飴メーカーがこれですが、無農薬の水飴を作るには「貨車一台分のデンプンヲ」と言われました。『とほほ』
でも、向後スターチだけでも有名ですが、当方はそこに国産澱粉というのがあることを突き止め、注文しました。ただ缶に「K」と書いてるだけのシロモノですが、矜持は違います。
酵素法;糀や麦芽を使って透過する方法で、理想的です。それ自身が生きて主張するので、他の甘味のために使うなんて、勿体ない。米飴ができれば、すでにそれが立派な商品です。無農薬の米飴なんて垂涎ものでしょう。何時か作れる日が来ると思います。


栽培工学ですからトヨタの大野哲学を導入しました。
カンバンでは出来ませんが、
『次工程はお客様』
当社では、まいみそのを主力製品にしようとしています。
そこで、コメつくりの次工程に、糀出しを目標にしました。
「糀が深く食い込むお米を生産すること」を目標に研究を重ね、ついに糀活性の高い米の生産に成功しました。
『まいみその』がその証明です。どの味噌よりも、甘く美味しいのは糀の活性化が寄与しています。
どの程度か?甘酒を作るには、60℃6時間が通常ですが、当社の糀を使いますと、60℃3時間で強すぎる甘さの甘酒が出来ます。
糀活性と呼んでいますが、それの高いコメを作った結果、このコメを使って作った日本酒は、糀活性が高いために、だれでも醸造が簡単に出来るようになり、狙った味に仕上げることができています。
1昨年、酒米の新種での栽培に失敗して、恥かいたことが研究心を呼び起こし、糀活性の高いコメに向かわせました。どう栽培したら良いか?それがわかったのです。品種は『いのちの壱』『美山錦』『コシヒカリ』どれも糀最適米になりました。
新しい日本酒、もうじき発売になりますが、凄いことになっているようです。
ここでも、失敗が動機になって、予期せぬ成功を呼んでいるような気がします。

日曜日, 3月 15, 2015

苗箱準備完了 播種は19日


苗箱に土を詰めて、播種の準備を終えました。
全750箱を定位置にセットして、次を待ちます。

巣栗山土3バケツ、とんぼハウス有機堆肥3バケツ、安江作籾殻燻炭石箕1.5、棚倉ミネラル3柄杓を練り混ぜて、培養土としました。覆土は、大地販売の無肥料の物を選びました。

日曜日, 3月 01, 2015

自然栽培玄米のライスミルク

数日前、美味しい酒を飲み過ぎて、というより少しなのであるが、二日酔いを3日やるハメになりました。

いつもの薬害と少し違って軽めではありましたが、最近は歳のせいか、少し運動をするとひどく吐き気に襲われます。

水もろくに飲めない日々が続き、脱水症状になるほど頭痛がひどくなるので、点滴をしてもらいしのぎました。

2日めに少し具合が良いので、2日ほどミネラル水に浸しておいた、ひとつかみの自然栽培玄米を、ミキサーに掛けて、ライスミルクを作り飲んでみました。

少し調子が良いというか、「水以外に受け入れた。」という感じに驚きました。

また、ひとつかみの玄米(40から50g)を、洗米して水を切り、200cc位のミネラル水に浸けて、ラップを掛けて温かいところに置いておき、翌日ミキサーに掛けて、みそこしで濾して、飲みました。
残渣は勿体無いので、もう一度ミキサーに戻し、今度はバナナを1本加え、ミネラル水を足して、もう一度ミキサーを掛け、同じようにみそこしで濾しますと、だれでも美味しくいただける飲み物になります。

なんか、調子が良くなったような気がします。これから毎日飲むことにしようと思います。お試しあれ。